前回の続き
9月に出かけてきた白馬岳縦走のつづきです。
今回は二日目、白馬村営頂上宿舎から栂池までについて書きました。(ちょっと間が空いてしまって失礼しました。。。)
猿倉から村営頂上宿舎までのお話は前回の記事にて書いています。もしよろしければこちらもご覧ください。
今回のコース
1日目(村営頂上宿舎):村営猿倉荘(1250m)→白馬尻小屋(1560m)→白馬大雪渓→村営頂上宿舎(2730m)
2日目(栂池自然園):村営頂上宿舎→白馬山荘(2832m)→白馬岳(2932m)→三国境(2751m)→小蓮華山(2766m)→白馬大池山荘(2380m)→天狗原(2200m)→栂池自然園・栂池ロープウェイ自然園駅(1829m)
2日目スタート
前日は、素晴らしい夕焼けを見たあとテントに戻り、軽く夕食を食べたあとはそのまま眠りについてしまいました。やはり、東京からの車での移動は距離もあり疲れました。そして、テント泊装備を担いで1480m上がってくるのは、もっとシンドかった。
風でテントがパタパタと煽られた音で夜中に目が冷めたので、一度テントから顔を出してみると、綺麗に晴れ渡った星空が広がっていました。寝ぼけ眼で何枚か撮影してみましたが、帰ってきてみて確認すると、すべてピンボケ!! (´Д`。)
眠かったので「こんなもんだろ」くらいテキトーにやったピント合わせが原因です。そして、撮影したあとその場で確認しなかったのもいけなかった。。。悔やまれるのは、登山をはじめてから見たのかで一番キレイな星空だったこと、それを撮影できなかったのは不覚です。。。あの星空は記憶の中に
日付変わって、ちょうど5時ごろに起床しました。
すでに多くの方が出発された後のようでだいぶ静かになっていましたが、コーヒーを飲みながら撤収準備を進めます。
パタパタと撤収終えていざ出発。
本日は楽しみな稜線歩き!!
白馬岳〜三国境
前日の朝とは違い青空が広がり、絶好の山日和。
6時にテント場を出発。ここから栂池に向けて歩いていきます。コースタイムは7時間位なので、のんびり歩き休憩も入れて9時間位を目安にします。
まずは白馬岳山頂を目指して歩きますが、途中にある「白馬山荘」とにかく大きいです。宿泊棟とレストラン棟に分かれており、日本最大の収容人数を誇る山小屋らしいです。その大きさは、山小屋というより「山頂ホテル」と言った感じです。今度はこちらで小屋泊をしてみたいものです。
白馬山荘から立山を見る
白馬山荘から九十九折りの斜面を10分くらい登ると、白馬岳山頂に到着です。多くの方が山頂付近で記念撮影をしていて、けっこう賑やかでした。
白馬岳は北アルプスに属していますが、北端に位置する山で日本海も薄っすらと一望できました。そして、反対側には後立山と剣岳を望むことができます。剱岳はいつかチャレンジしてみたいのと、数年前に悪天候で撤退した立山三山もリベンジしたいものです。
白馬岳の山頂から白馬大池に続く縦走路を見渡すことができます。
ここから三国境まで下っていきます。
名前のとおり長野県、富山県、新潟県の県境になります。
雪倉岳、朝日岳を経由、栂海新道を下り日本海岸の親不知を目指すルートがありますが、最近では歩く人が極端に少なくなったとのことです。
三国境から小蓮華岳に向かう稜線は、白い砂礫で形成されています。夏にはコマクサの群生が見られるらしいのですが、9月の下旬ではお花はもう終わっています。しかし、今年の夏は天候不慮で幾度となく山行予定をキャンセルし、とうとう夏山を満喫できず秋山シーズンに突入してしまいました(´Д`。)
小蓮華岳
三国境から1時間ほど歩くと小蓮華岳に到着しました。長野県と新潟県にまたがった山で標高2766mあります。この山は新潟県の最高峰と言うことをあとから知り(YAMAPで「新潟県最高峰」のバッチがもらえたことで知りました)ましたが、「小」の文字に違和感を感じたのは私だけでしょうか?(全然小さくないじゃない)
小蓮華岳から歩いてきた方面を振り返ると白馬三山を見渡せ、前日ヒーヒー言いながら登った雪渓と優雅な山脈を眺めることができます。
休憩を挟んで小蓮華岳から白馬大池へと下山します。
小蓮華岳より登り返すと船越ノ頭という場所に到着しました。ここまで来ると白馬大池も見えてきましたが、まだまだ距離はありそうです。
これから白馬岳の山頂を目指す人、栂池へ下山する人がたくさん休憩していましたが、けっこう若い登山者が多い印象がありました。登山というと自分を含めて「高齢者」が多いイメージを持ってましたが、山域によって若い方が多いところもあるんだなぁと実感しました。
ここで美しい白馬岳の稜線歩きは終了となり、あとはどんどん下るだけとなります。
白馬大池〜白馬乗鞍
目の前に見えていた白馬大池までは1時間ほど掛かりました。
白馬大池はすべて雪解け水が流れ込んだもので、水深は4メートルほどとあまり深くないとのこと。そこにはサンショウウオが生息しているそうですが、冬の間は雪で埋もれてどうしているのでしょうか?
白馬大池山荘の食堂でカレーを食し休憩。缶で売っていたコーラでパワー回復を図ります。(コーラ・チャージ!!)
白馬大池山荘をあとにすると、池の周りをグルっと回って乗鞍に目指すのですが、白馬大池の湖畔には大きな岩がゴロゴロしていて、岩の上をぴょんピョンピョンと飛び渡るような形で歩くので、ここまで削られた体力低下もあり地味に疲れます。そして、下るだけと思っていたら登り返しがありました。。。
ハイマツの間を進むと、白馬乗鞍岳の山頂を示す大きなケルンが見えてきました。北アルプスの南端にも乗鞍岳はありますが(そちらのほうが有名)、白馬岳にも平べったい乗鞍岳があります。
乗鞍岳2,469mに到着。
ちょっと休憩して先を急ぎます。(ゆっくりしすぎて、ロープーウェイの最終時間がギリギリ)
天狗原〜栂池
山頂からは、山腹の天狗原が見渡せますが、栂池のロープウェイまでは、まだまだ先のようです。
ひたすら大きな岩場を下っていきます。飽きるぐらい岩の上をピョンピョン跳ねて下ります。もう終わりかな?と思っても、次々と大きな岩が現れます。
岩場ゾーンが終わると天狗原の木道が現れます。6月中旬のミズバショウの大群落、7月から8月は多種多様な高山植物が咲き乱れてキレイなことでしょうが、この時期は草紅葉となっておりました。
木道を抜けると樹林帯の中を進み栂池高原自然園に到着です。
栂池高原自然園からは「つがいけロープウェイ(ゴンドラ+ロープウェイ)」を利用して栂池ロープウェイ乗り場まで下山となり、そこからは疲れていてバスを待つのも面倒でしたので、タクシーに乗り八方第2駐車場まで戻りました。
まとめ
白馬岳から白馬大池への縦走路はとても歩きやすく、今回のように天気に恵まれれば天空を散歩しているような山歩きが楽しめます。また左手には旭岳や雪倉岳を見ながら歩くことができ、お花のシーズンに行けば、色とりどりのお花畑を見ることもできます。
白馬岳の山域はルートも色々とあり、白馬三山への縦走、雪倉岳や朝日岳なども興味がそそられますが、次回は高山植物が最盛期を迎える7月から8月上旬のベストシーズンに白馬三山に訪れたいと思っています。
そうそう、八方第二駐車場の敷地内に「八方の湯」と、その隣に「温泉ラーメン八方美人」というラーメン屋さんがあったので立ち寄ってみました。「八方温泉を練り込んだ麺」との説明がありましたが、とくに温泉の香りがするのでもなく、ノーマルな中華そばといった感じですが、チャーシューが美味しかった!!
普通の中華屋さんだとチャーシューをおまけ程度にしか扱われてなく、臭みがあったりして食べられないことが多いのですが、ここのチャーシューはちゃんとしていました。観光地のラーメン屋ってあまり良いイメージを持っていませんでしたがコチラは本格的。ちなみに厨房には美人はおりません。オヤジが一人で切り盛りしてました(笑)