You can enable/disable right clicking from Theme Options and customize this message too.
logo

【登山】どこを見ても最高です!初秋の白馬を縦走(前編)

白馬岳の縦走登山 大雪渓から白馬大池へ

当初の予定では、2泊3日で双六岳・鷲羽岳へ行くつもりでしたが。。。台風15号が1日目の移動日に被ってしまうため泣く泣くキャンセルし、天気が回復する土日の1泊2日で台風の影響が少なそうな日本海側の白馬岳に向かうことに

今回のコース

 

1日目(村営頂上宿舎):村営猿倉荘(1250m)→白馬尻小屋(1560m)→白馬大雪渓→村営頂上宿舎(2730m)

2日目(栂池自然園):村営頂上宿舎→白馬山荘(2832m)→白馬岳(2932m)→三国境(2751m)→小蓮華山(2766m)→白馬大池山荘(2380m)→天狗原(2200m)→栂池自然園・栂池ロープウェイ自然園駅(1829m)



 

Wheels up

数ヶ月前から計画していた「双六岳」の山行は、無情にも台風接近に伴い計画変更。せっかくテント場も予約を入れておいたのにキャンセルすることになりました。しかし、ことしは山行の予定をしているときに限って天候不順が続く。。。前回の常念岳縦走も山頂でキャンプしただけで終わってしまいましたし。

予報を見ていると、連休初日のみ台風で荒れるみたいですが、2日目からは回復する感じではありませんか!!

そして、日本海側は台風の影響がそれほどないようなので、前々から登りたいと思っていた白馬岳に向かうことにしました。都内からだと結構な距離がありちょっと躊躇していましたが、いい機会なので行くことに決めました。

1泊2日のパッキングを済ませて都内を前日に出発。ちょうど台風が関東に迫っていることもあり、高速では土砂降りの雨で視界が殆どない状態。連休とはいえ、こんな台風の中に突っ込んでくる人は少ないだろうと思っていましたが、思いのほか結構な台数の車が走行していました。

そして、ここで面白い現象が起きていました。普段なら普通車がスピードの遅い大型トラックを追い抜いて行きますが、このときは、ほとんどの普通車が左車線をノロノロと走っていて、その脇を大型車が列をなして追い抜いていく逆転現象が新鮮でした。まあ、大型車の方々はプロのドライバーですから、休日くらいしか運転しない普通車の方には、あの大雨の中アクセルを踏めっと言っても無理ですよね。

八方バスターミナルにほど近い第2駐車場には深夜の2時ごろに無事到着。(駐車場の情報はこちら

この時期この時間となると満車かもしれないと思っていましたが、かなり空きがあるではありませんか。これには一同拍子抜け、予想外でした。登山口の猿倉行きのバスは6時始発なので、それまで仮眠を取ります。



猿倉山荘

5時に準備を開始し、近所のコンビニで行動食など足りないものを調達しながら6時の始発バスを待っていると、タクシーの運転者さんが「相乗りでいきませんか?」と声をかけてくれたので、そのタクシーで猿倉へ向かうことになりました。

登山口にはバスより30分ほど早く到着です。(ラッキー!!)天気は小雨、予報ではこのあと回復に向かうまずですが。。。大丈夫かな。猿倉山荘まえは数組の登山者しかおらず、静まり返っていましたが、このあとバスが到着すると、もう少しにぎやかになるのかもです。

ここからいよいよ登山開始、初日の今日は「白馬山荘頂上宿舎」のテント場が目的地です。登山道を出発してしばらくは土ベースの道、いわゆる普通の登山道が続いたあと林道に出ます。勾配もきつくなく歩き初めのウォーミングアップにはちょうど良い感じです。

山の中腹はガスで姿が見えません。林道を歩きますが、前日まで降っていた雨の影響か、あちらこちら沢水が流れ出しています。

1時間ほどで、このコースのメインともいえる大雪渓の入口へ。ここまでは雨が降ったりやんだりで、それに合わせてシェルを脱いだり着たりの繰り返しをしていましたが、動くと暑すぎてシェルの中が汗でびっしょりになり、脱ぐと雨で濡れてしまうので、どちらも変わらないかもしれない。

雪渓入り口にあたる白馬尻小屋は、ことしも休業中とのことで小屋は解体されています。冬のあいだ雪崩で倒壊を防ぐため、春に組み立て秋には解体すると聞いてますが、トイレだけは使えるようになってました。夏にはここから雪渓歩きが始まりますが、9月には秋道に変わり雪渓左脇を進んでいくルートとなります。

夏には白馬尻小屋から雪渓歩きが始まりますが、9月には秋道に変わり雪渓左脇を進んでいくルートとなります。先日まで雪の下に埋まっていた道は、まだ踏み固められてないのか浮き石が多く足場は不安定でした。



大雪渓

しばらく進むと雪渓の取り付きに差し掛かりました。雪融けのはじまった雪渓はスプーンカットになっているので、しっかり靴底をおけば心配なく歩けますが、テント泊装備を担いでおぼつかない足取りでは危ないので、チェーンスパイクを履くことにします。

雪渓は思ったほどの斜度でもなく雪も締まっていたので、難なく登ることができました。とはいえ、ところどころ大きなクレバスがあり、落ちたら間違いなくおしまいです。ガスが掛かって視界がないときは怖いですね。また、白馬大雪渓上部では自然崩落による落石が頻繁にあり死亡事故もあると聞いています。 雪渓上を転がる落石は音がしないので、足元の下ばかり見ていると危険です。 

登山口から歩き始めは雨が降っていましたが、雪渓に取り付いた頃には山頂付近に青空が見えました。雨上がりの白馬岳、雲海が広がる絶景が待っているに違いない! 待ってろよ!

30分ほど登ると、雪渓の突端があらわれました。ここでチェーンスパイクを外して先に進みますが、ルートは細かな砂利でかなりの急登。何人かの方は滑ったりしていましたが、しっかりツボ足で登れば大丈夫です。

登ってきた雪渓を振り返ります。

岩場のルートを進んでいくと、あたりは再びガスの中。そして、ガスで何も見えない杓子岳側からは落石の音が数回聞こえました。落石の巣窟と呼ばれる場所です。ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル

結構な急登がつづきザックが方に食い込んできます。

岩室跡を通過したころ、ガスも取れて背後には魔王の神殿を思わせる杓子岳と天狗菱が天に刺さっています。白馬三山カッコいい!!

稜線が見えてきました。。。が、騙されません。今までの軽々で、稜線が見えてからが遠いのを何度も経験しています。夏は高山植物で満開のお花畑は、花は散ってもまだ青々としています。

振り向けば 杓子岳。

村営の白馬岳頂上宿舎が見えてきました。ここまでくればあと少し!!

テント装備を担いで2,750mまで上がるのは初経験。涸沢のテント場は2,309m、先日登った常念小屋のテント場は2,450mなので自己記録更新となりますが、この時すでにゾンビ化しました。疲労困憊で無表情。。。だだ慣性で足を前に出している状態でした。(  ´ Д` )



白馬岳頂上宿舎

テント場は連休中にも関わらず、それほど混雑していませんでした。

テントを設営しランチを食べたあとはしばらくマッタリと過ごし、テント場をすこし上がった丸山と呼ばれる高台へ夕日を眺めに向かいました。

あす登る白馬岳が夕日に照らされています。ここから見ると、見事に尖がってますね。
やはり山泊登山の醍醐味は、ゴールデンアワーの夕日を眺めること。
太陽の光に染まる景色が美しい。

ところで、「白馬」をなんと読むかについて、「しろうま」と呼ぶのが正式らしいけど、地元で「白馬」を「はくば」と読むことは古くから行われており、スキー場なども「はくば」と呼ばれているが、われわれ登山者は「しろうま」派が多い。しかし、白馬山荘や白馬尻小屋、白馬鑓ヶ岳温泉小屋などの小屋は全て正式には「はくば」と呼称しています。。。

南側の杓子岳がカッコいい!!
次は杓子岳から鑓ヶ岳を回って、最後に白馬鑓温泉でゆっくりしてみようと思います。そして、鑓ヶ岳から先は、三大キレットの1つ「不帰キレット」を経て唐松岳へと続きます。

そこには期待以上の絶景が待っていました!!
夕日に照らされた金色の草原と雲のアートに、時が経つのも忘れ見入る。雲海に浮かぶ山並みは、まるで海に浮かぶ島のようで、秋晴れの青色と白い雲海・秋雲との組み合わせは絵になります。

長くなってしまいましたので今回はここまで。
明日は極上の天空散歩が待っている。
楽しみだな。( ¯▽¯ )

後編に続く



Leave a comment