ハイキングで、カメラやスマホ・行動食など行動中に頻繁に使うもは、ザックにしまうといちいち出すのが面倒となるので、サコッシュやウェストポーチ、またはショルダーバックなどを使用している方が多いかと思います。
しかし、テント泊や縦走などで使用する容量の大きなザックには、ウェストベルトがついているものが大半なので、ウェストポーチと併用して使用することができません。
そこで、肩から掛けられるサコッシュやショルダーバックの出番となるわけですが、こちらも使用してみると、行動中にサコッシュがぶらぶら動いたりして歩きづらく、靴紐を結び直すのにしゃがんだ時など、視界が遮られて足元も見づらくなるといった場面が何度もあったりしたので、なにか良いものはないかと探していました。
あるとき、NETFRIXの狩猟ドキュメンタリー『ミート・イーター 猟理の達人』という番組内で、ハンターたちが双眼鏡を携帯するのに使用しているチェストバッグが目に止まりました。
そこで、入手したのが、MYSTERY RANCH の「QUICK DRAW BINO HARNESS」という商品。
ミステリーランチについて
ロッキー山脈の麓で生まれ、世界中で愛用されているミステリーランチのパックは常に、荷重の負担を軽減するというただひとつの目的のもとに作られています。それはすなわち、ユーザーの力、スピード、総合的なパフォーマンスを最大化するということ。登山家、スキーヤー、ハンター、消防士、兵士など、多種多様なユーザーのどんな苛烈なアクティビティにも効果を発揮します。
時間を何に使うかが人を表すということを、我々は知っています。ミステリーランチではスタッフ全員が、荷物運搬を目的とした世界最高のバックパックを作るために時間を費やし、自分たちでも日々実際に使用しています。縫い子たちは昼休みに近場のトレイルを散策し、デザイナーは集まって明朝のアクティビティの相談をするような職場です。週末を山で過ごした後、満面の笑顔で職場に戻り、体験を語り合い、遊び疲れた犬たちがその足元で居眠りをする。我々を魅了するのは山の空気でありアドレナリンの奔騰であり、顔を紅潮させて脚の筋肉痛に耐えることが最高のご褒美。激しい活動に挑む人生を喜び、アウトドアアドベンチャーこそが我らのパッション。
出典: ミステリーランチ・ブランドヒストリーより
使いたいものを使いたい時に取り出せる
このチェストバッグは、ハーネスで体に固定して使用するので安定感があります。ハーネスは薄いので、上からザックを背負っても違和感がなく、ストラップ自体は長めなので、ジャケットの上からも装着が可能です。本体の大きさは、ウエストバッグ程の大きさで、邪魔にならないので軽快に歩けます。
もともとは、双眼鏡を入れて使用するものなので、ボディには500Dコーデュラナイロンを使用し、全面にパッドが入れられたプロテクション性抜群の作りとなっており、裏地はソフトなトリコット素材で、カメラなども安心して持ち運ぶことができます。そして、メインのスペースのアクセスは、マグネット式のバックルで、グローブを着けていても素早い開閉が可能となり、蓋がパカっと大きく開くので取り出しは楽々です。
ショルダー部分には、2本のストラップが付いていて、こちらに双眼鏡やカメラを取り付けることができるので、落として破損する心配もありません。
バック内はメインポケットの他にジッパー付きの小さなポケット、両サイドにはストレッチ素材のポケットがついています。実際には、メインポケットにカメラ、ジッパー付きポケットには行動食などを入れています。
ちょっとしたデメリットとして、ウェアの脱ぎ着を頻繁に行うとき、上からジャケットを着ようとした時に、ザックを下ろしたあと、このチェストバッグも一旦外さなくてはならないところが結構煩わしく感じます。とはいえ、夏場だと脱ぎ着も少なく、いちいち外したりすることもないので、とても重宝しています。
また、正規輸入品であれば、製造時や素材の不具合による故障に対して、生涯にわたって無料で修理や交換を約束しているのもアメリカブランドらしいところであり、製品の耐久性に自身がある証拠だと言えます。