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【登山】梅雨入り前の貴重な晴れ間に八ヶ岳へ「赤岳」

週末の天気予報を確認するとそれほど悪くはなさそうなので、急いでパッキングを済ませ八ヶ岳は赤岳へ向かいました。
今回は行者小屋でテント泊をして、翌朝に赤岳へ向かう余裕を持たせた山行です。

6月に入り関東も梅雨入り宣言が出されました。
アウトドアを楽しむ人間にとっては、なんとも憂鬱な日々が約一ヶ月近く続きます( ノД`)
特に登山を趣味とされている方は、この梅雨の期間は天気予報を誰よりも多くチェックする人種なのではないでしょうか。
毎日毎日、週末の天気を確認する日々です。
仕事をしている平日に晴れ間がやってきて、週末に天候が崩れるなんてことが続いたら。。。悲しすぎます。

そんな梅雨入り前の週末、いつものように天気予報をチェックしていると、雨は降らなそう。いや、むしろ晴れ間も出そうな感じです。

この貴重な週末を逃したら、この後いつ山に行けるかわからない。
思い立ったら吉日!! なんて言いながら既に体は動いており、パッキングを始めてました。

テント泊装備一通り詰め終えた後、次に行き先を決めることに。
万が一天候が崩れても山歩きを楽しめる場所。そして、過去に一度以上は行っていて、無理せず下山できる山。

雨といえば苔の森?

八ヶ岳。。。

そういえば、以前登った赤岳はYAMAPのログがうまく取れてなかった。。。

はい、赤岳で決まりです!!

今回登る赤岳(あかだけ)は、長野県南佐久郡南牧村、諏訪郡原村、茅野市、山梨県北杜市にまたがる八ヶ岳主峰の標高2,899 mの山です。そして、八ヶ岳連峰の最高峰であると共に日本百名山にも選ばれています。山名は山肌が赤褐色であることに由来し、山頂は南峰と北峰に分かれています。

とりあえず、少しでも寝てから出発したかったので、3時に東京を出発。
夜明け前の中央道を走り八ヶ岳へ向かいました。

とりあえず、今回の行程です。

 



 

1Day: 大混雑の美濃戸口

東京から車を走らせ3時間、駐車場のある美濃戸口に6時に到着しました。
さて、車をどこに停めようかと駐車スペースを探しました。

あれ、満車だぞ。

困った。。。

車を脇に寄せ、駐車場を管理している八ヶ岳山荘向かい、ちょうど外で喫煙していた社長に声をかけると、「こっちに止めていいよ」と山荘脇のスペースを案内してくれました。(ラッキー!!)
引き返す車もあったので、このまま帰宅もあるのかと一瞬脳裏に過りましたが、本当にギリギリセーフでした。
聞けば、北アルプスへアクセスする林道が軒並み土砂崩れで通行止めになっていることもあって、週末はいつも以上に混雑しているとのこと。
また、梅雨の晴れ間ということもあり、皆さん考えることは一緒なのかもしれません。

八ヶ岳山荘を運営しているグループのサイト

無事に車を止めることができ、身支度をして出発です。
しばらくは林道を進みます。

この奥に「やまのこ村」や「赤岳山荘」の駐車場があり、車がどんどん入っていきます。

以前、ここを通る車を横目にトボトボと歩き、「今度は4×4の車だ!!」と言って4輪駆動のSUVに乗り換えました。
しかし、乗り換えた後も「車が傷つくのやだなぁ」と、以前と変わらず八ヶ岳山荘に車を停めて、この林道を歩いています。

林道の脇に視線を移すと、至る所にツツジが咲いていました。

しばらくはこんな感じの林道歩き。

日の光に照らされた新緑が綺麗です。
いつもは退屈この上ない移動区間ではありますが、マイナスイオンたっぷりの森林浴を楽しみながら進むことが出来ました。

そうこうしているうちに「やまびこ村」に到着です。

橋を渡るともうすぐ美濃戸山荘。



 

1Day: 苔むした南沢を歩く

先ほどの端から15分ほど歩くと美濃戸山荘に到着です。
スタート地点の八ヶ岳山荘からは1時間くらいです。

ここから先、お手洗いは行者小屋までないので、ここで済ませておきましょう!

また、水場もあるのでここで補給できます。
冷たくて美味しいです。

北沢と南沢の分岐です。
北沢を進むと赤岳鉱泉、南沢を進むと行者小屋に行けます。
今回は初の南沢を歩きます。

歩き始めてすぐ、今まて歩いてきた林道とは雰囲気が変わります。
苔むした森が広がっています。

途中、「ホテイラン」の群生地がありました。
ホテイランは非常に稀少な植物だそうで、本来は場所を公開できないような植物らしい。

しかし、場所をあえて公開し、このような看板で啓発活動を行うことで、盗掘などを防ぐことに役立っているようです。

先ほどの場所はロープで囲われていましたが、トレイル脇をよく見ると色々なところに群生していました。

沢と名前がつくだけあって、終始沢沿いを歩いていく感じです。
また、北沢ルートと違い、アップダウンが結構あります。

九十九折りの急登が出てきました。

でっかい岩が登場。

崩れてきたら怖いなぁ。
小さな小枝に支えられているけど意味あるんかなぁ。

まだ苔の森を進んでいきます。
なんだか北八ヶ岳のような雰囲気です。

しばらく歩くと森を抜けて涸れ沢に出ました。
正面には横岳が見えてます。

登りは緩くなるりますが行者小屋までまだまだ遠い。。。

再び森の中へ突入。
至る所にピンクテープがありました。小屋の方の「絶対道迷いはさせない!!」という強い意志が感じ取れます。

またまた、涸れ沢に出ました。
先ほどよりも横岳の稜線が近づいてきました。
もう少しですね。

「小屋マダァ~」とグッタリ。
高山病?

はい、本日のキャンプ地「行者小屋」に到着です。
小屋前は多くのハイカーで賑わってます。

おぉ、これが噂の「吹き出し」ですね。

テント場はいっぱいでしたが、運よく「今から撤収するので、ここどうぞ」とお声がけいただき設営地を確保。(ありがとうございます)
パパッとテントを設営してのんびりくつろぐことにしました。

テント場は思っていたほどフラットな場所が少なく傾斜地ばかりです。
小屋の裏手や正面のベンチ脇など、この辺りは平らなスペースなのでかなり人気のエリアでした。

赤岳鉱泉のテント場の方が平坦な場所が多いかも。
ただ、赤岳鉱泉は森に囲まれているので、ロケーションは断然に行者小屋の方が素晴らしい。



 

2Day: 文三郎尾根から赤岳へ

いやはや、ぐっすり眠ってしまいました!
寝不足もあり、夕食を食べた後18時過ぎには意識がなくなりました。
星空撮影をしようと何度かテントの外を見てましたが、雲が多くて諦めました。

翌朝3時に起床。
身支度を整えて赤岳へと向かいます。

赤岳へのアプローチは「文三郎尾根」ルートと「地蔵尾根」ルートから選べます。
上りでどちらが楽かと考えると、文三郎尾根が若干楽かと思いますが気のせいでしょうか。

楽したいので文三郎尾根を登ります。

ここで、相方が体調が良くないと大事をとってテントに引き返すことに。
やはり高山病かな。

こちらの文三郎尾根は、とにかく階段が続きます。
有名なマムート階段。
なぜ階段にマムートのマークがついているかというと、「マムートジャパン」が登山道の整備に協賛しているとのこと。

また階段。。。
太腿に乳酸がジワーときます。

これは天国まで続く階段か? と思えるほど。

階段を登り終えて後ろを振り返ると、先ほど出発した行者小屋があんなに小さく見えます。
1時間ほど登っただけなのにこの景色。。。その急登ぶりがうかがえます。

目指す赤岳山頂が近づいてきました。
近くで見ると岩肌がほんと赤い。

長い階段も終えて稜線にでました。
正面が進む赤岳です。

そして、振り返ると中岳と阿弥陀岳までの稜線が続いています。
ここからの阿弥陀岳がかっこよかった。

赤岳方面に向かって右方向には権現岳。
遠くに見えるのは南アルプスかな。

山頂直下の鎖場に到着。

しかし、ここまで来る間に痛恨のミスをやらかしました。
何気なく踏み跡を追いながら歩いていたのですが、途中からルートが不明瞭になってしまい
「あれ?」と思い辺りを見渡すとどうも正規の登山ルートと違うらしいことがわかりました。

そこで引き返せばよかったのですが、多分こっちで正規のルートと合流するだろうと向かった先がキレ立った岩場で終点。
そこから崖下を覗くと遥か真下に正規ルートがあり、降りられる感じがしませんでした。

で、もと来たルートを引き返し無事に合流しましたが、30分くらいロスしたかと思います。
(冒頭に貼ってある地図を見ると、道迷いがしっかりログされてます→お恥ずかしい)

気を取り直して岩場をさくさくっとのぼり、無事に山頂へ到着。
梯子や鎖場等々がありなかなかエキサイティングでした。

赤岳山頂には赤嶽神社の祠が祀られています。
何個か祠がありますが、どうも下のステンレス製の賽銭箱があるものは偽物とか。
誰が設置したのかも分からないらしい。

下に相方を待たせているので、とりあえず写真を何枚か撮って下山します。
遠くには霞んで富士山も見えました。

横岳から硫黄岳に続く稜線が一望。

ここからは小石混じりのザレた道を下山です。
地味な危険が潜んでいるので慎重に。

この時期見頃のツクモグサは赤岳付近で見ることはできませんでしたが、途中ハイマツ帯でキバナシャクナゲを発見。(後で調べて名前を知った)
黄色じゃないじゃんと突っ込みたくなりますが、調べたところ先始めは黄色い花のようで徐々に白くなっていくそうな。

振り返ると、こんな感じのザレ場を下ってきました。
結構、上りの岩場より緊張します。

稜線上は風もなく穏やか。
雲一つない好天というわけではありませんが絶好の登山日和。

横岳や硫黄岳・天狗岳の向こうには、昨年登った蓼科山も見えています。

地蔵尾根に到着。
お地蔵様に無事に下山できることをお祈りします。

ここから行者小屋まで延々と下っていきます。

おもいっきり端折って行者小屋へと戻り相方と合流。
地蔵尾根の下は長かったぁ゚(゚´Д`゚)゚。

体調もだいぶ良くなったとのことで、テントを撤収して下山します。



 

久しぶりの八ヶ岳は良かった

ログを調べると昨年はグリーンシーズンの八ヶ岳には登ってなかったらしい。
そもそも、1月から9月まで山行の回数は少なく、テント泊はお盆休みの北アルプスのパノラマ銀座縦走のみでした。

また、今回登った赤岳は2021年以来、4年ぶりになります。
初めての南沢ルートは北沢ルートに比べてちょっとハードかなと思いますが、その分、自然豊かな苔の森を存分に味わうことができます。
また、行者小屋は赤岳、阿弥陀岳、横岳の眺望が良く素晴らしいロケーションとなりますが、何よりも赤岳へのアクセスが近くて良いです。

ただ、次は赤岳鉱泉にテントを張るかな。
売店のメニューも豊富だし、夕食も予約をすればステーキを提供してくれます。(日によってメニューが変わる場合もあり)

さて、梅雨入りして次はどこの山に行こうかな。



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