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【登山】今年も行ってきました「GW残雪期の涸沢」(後編)

5月のGWに北アルプス「涸沢カール」に行ってきたお話の続きです。
初日に上高地から涸沢入りして久しぶりのテント泊。雨風が吹き荒れるなかテントで一晩過ごし朝を迎えました。

前回のお話

今回の行程

 



 

2Day 風が吹き荒れる涸沢カールより

時が経つのは早いもので、山行から1ヶ月が経ってしまいました。歳をとると時間の経過が加速しているのではないかと錯覚してしまいます ^_^;
記憶力も怪しくなってきているので、続きをさっそく書いていきたいと思います。

強風と雨音で起こされ登山2日目の朝を迎えました。
夜中にはテントが大暴れするほどの風と雨が吹いていて、何度か目を覚ましまし結露したテント内を拭いたりしてました。
Samaya 2.0は透湿素材を使用して結露がしないシングルウォールテントとのことですが、低温で雨が降りつける環境の中では、テントの外と中との温度差で結露の発生は仕方がないかと思います。ただ、流石アルパインテントとのこともあり、多少の風ではびくともしません。公式サイトによると時速120kmの台風テストをクリアしているとか。
悪天候のなか安心して過ごすことが出来きたことを一言加えさせていただきます。

テントから顔を出して上を見上げると、稜線はガスで覆われ真っ白。雨は止みましたが風はまだまだ強く吹きつけています。
予報では明け方には天候も回復するとのことでしたが、どうもダメみたいです。

そんな中でもアタックを開始しているパーティーが何組かいました。
我々はというと、話し合いの結果、この天気で眺望も期待できず、ストイックな山行はポリシーに反するので、このまま下山して徳沢でのんびり過ごそうと決まりました。

そうと決まればのんびりとテントを撤収して下山の準備。
二日目行動開始です。



 

2Day 下山開始

さようなら、涸沢。また来ます!
名残惜しいですが、徳沢でのお気楽キャンプと決まれば足取りは軽快です。

既に溶け始めている雪の上、足を取られながら進んでいきますが、昨日は苦労して登ったところも下りは本当に早い。
疲労で足元しか見てなかった前日だったので、会話や周りの紅葉を楽しみながら三人はぐんぐんと徳沢へと進んでいきます。

しばらく進むと風も弱まり、快適なハイキングを楽しんでます。
むしろ、お日様も出てきて暑いくらい。
途中、出発時に着込んだシェルを脱いだりしました。
この時期のレイヤリングって難しいですよね。

そうこうしていうちに本谷橋までやってきました。
あっという間でした。

アイゼンを外したり栄養補給をしたあと出発です。

前日と比べて雪が溶けて少なくなった感じがするのは気のせいでしょうか。
ぐずぐずになった雪道を歩く時は、転ばないかと慎重になり、すごく気を使い疲れます。

木々の間から朝日が差し込み、本当に気持ちの良い山歩きです。
やっぱり北アルプスっていいなー ٩(ˊᗜˋ*)و

雪の上を歩くのも今シーズンこれが最後。
一歩一歩噛み締めて進みます。

横尾に到着しました。
この橋を見たらホッとするそんな場所。

上の方はガスがかかっているみたいですが横尾は快晴。
ここでテント張って過ごすのも気持ちよさそうです。

あと、気がついたのは横尾のテント場に外国の方が多かったかなって思いました。これも円安によるインバウンド効果ってやつでしょうか。
それなら、山小屋やテント場もクレジットカードがもっと使えるようになればいいのにと思うのは私だけでしょうか。
スターリンクなど衛星通信のインフラも整いつつあるのだから、テクニカルには可能な気がします。

のんびり休憩をとった後、徳沢を目指して歩き出します。
しかし、いい景色ですなぁ。

横尾を出発して、あっという間に徳沢に到着。
早速テントを貼ってのんびり過ごします。

芝生のテント場サイコー!!

ここでテント泊をしたのは、北アルプスデビューをした5年前。
それ以来、気持ちよさそうにキャンプを楽しんでる方々を横目に、いつも通り過ぎるだけとなっていましたが、のんびりと芝生の上で横になると、改めて徳沢の良さに気づかされます。

先ほどまで賑わっていた徳沢も、夕方になると静けさがやってきます。
この後、テントで夕食を作りお腹を満たしたら睡魔に襲われ、そのまま就寝。→年寄りは寝るのが早い。
結局、朝まで眠りについてしまい夜景わ楽しむことができず。。。今回もカメラ三脚は活躍の場がなく、ただの重りとなってしまいました。



 

3Day 上高地へ

翌朝、鳥の囀りの声で起床。
なんとも贅沢極まりない環境で朝を迎えました。

混雑する前にバスへ乗り込みたいので、身支度を整えてテントを撤収。
夕方のバスに予約しているとのことで文鳥さんとはここでお別れ。

ここから上高地までは、のんびり歩いても2時間はかからない道のり。
いゃーお気楽。

上高地の自然を満喫しながら、のんびり進みます。

あっという間に明神館。このあたりから観光客でにぎわいます。
相変わらずこの徳沢からの1時間は長いです。

ずっと気になるのが、この岩魚定食。
いつか食べてみたいと思うのですが、早くバスに乗り込みたいとの気持ちが勝ってしまいスルーしてしまいます。

観光地の河童橋に到着。
もしかしたら上野のアメ横より賑わっているのでは?
そう思うほど人で溢れています。

はい、無事に怪我もなく上高地に到着。
懸念していたバスの混雑もそれほどではなく、すぐに乗り込むことができました。



 

下山後

沢渡までバスで移動し駐車場に停めた車に乗り込み移動。

向かった先は、下山後に立ち寄るお蕎麦屋さん「徳心」。
新島々駅から近い156号線沿いにあるお店です。

とにかくリーズナブルな価格が嬉しいです!!
そばと天丼のセットを注文しましたが、このボリュームです。

美味しいおそばでお腹を満たした後は松本市内へ。
中央道の酷い渋滞を回避するため松本市内のホテルで1泊して、翌朝渋滞が起こる前に帰宅します。
この日は市内まで特に渋滞もなくスムーズに。

松本では、前々から気になっていたハチミツソフトクリーム。
濃厚でまろやかな蜂蜜がたっぷりとかかったソフトは絶品です!

ホテルにチェックイン後、向かった先は「さすらいのカンテキ」というお店。
本日はこちらのお店で「お疲れ会」を開催です。

本当に感じの良いお店で、お肉の焼き方から美味しい食べ方まで色々教えてくれます。
また、カウンターメインなので、おひとり様でも入りやすいかと思います。

メニューも豊富。そして、お財布にやさしくて美味しい。

店長一推しだった「ブリスケットのスライス」
すき焼き風の味付けで、溶き卵でいただきます。



 

まとめ

シーズン最後の雪山も楽しく登ることができました。
今回もピークハントはありませんでしたが、涸沢は何度来てもいい所です。

この山行での失敗談としては、エアーマットを忘れてしまったこと。
ただ、クローズセルのマットを持ち込んでいたので、なんとか凌げましたが致命的なミスです。
何日も前からパッキングして準備万端と思ってましたがダメですね。毎回、なんかしらの忘れ物があります。

また、今回は厳冬期に使用する冬履ではなく、3シーズン用の登山靴で歩いてみました。
とにかく、上高地から横尾までの移動区間での冬履は苦痛で、人によっては、この区間をトレランシューズで歩き、横尾から冬履に履き替えるという方もいましたが、2kg近い冬履を背負うのもザックが重くなってしまうので、アイゼンが装着できる3シーズン登山靴を探しました。

今回チョイスしたのが「THE NORTH FACE Summit Breithorn FUTURELIGHT」です。
片足551gなので、いつも使用しているスポルティバのNEPAL CUBE GTXの950gに比べて約半分の重さとなります。
雪上ではちょっと足先が冷えるかなって程度だったので、このチョィスは上手くいきました。

そして、これに組み合わせたのが、BLUE ICEの「ハーハング・アルパイン・ハイブリッド」アイゼン。
12本アイゼンでありながら、片足264gと超軽量。

足元が軽くなると歩くのが楽になります。

靴といえば、涸沢にてスニーカー軍団に出会いました。
外国から来た方々で、「Cooold!Cooold!」と言いながら普通のスニーカーで登ってきたみたいで、この日は小屋泊するようでした。
あるYoutubeの投稿では、北穂高にチェーンスパイクで登って下山できなくなっていた外国人もいました。

最近、富士登山でもニュースで話題になっていて、他人のやることなので辛い思いをするのは自分なんだから騒ぎすぎだろうなんて思ってましたが、これを目の前にすると「うーん」と考えさせられてしまいます。
多分、海外の方々は2000mくらいの標高って丘くらいに思っているのかもしれませんね。

しかし、事故を起こさず日本の素晴らしさを体験して帰ってもらえたらなぁと思います。

最後になりましたが今回の登山にでお会いした皆様、本当にありがとうございました!
また何処かの山でお会いしましょう!



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