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【登山】雄大な自然と火山の鼓動を感じる浅間山を見る「黒斑山・蛇骨岳」

「朝日を浴びた浅間山をゲットしよう!」と、眠い目をこすりながら早起きして向かいました。
いつか登ってみようと思っていましたが、いつでも来れるとの意識からか後回しになってしまい、雪山シーズンの下見も兼ねて、やっと登ることができました。

群馬県と長野県の県境にそびえる浅間山。標高2,568メートルを誇るこの活火山は、日本百名山にも数えられる美しい山でありながら、歴史的な噴火や地形が生み出すドラマチックな景観でも知られています。その山麓には豊かな自然が広がり、四季折々の景色が訪れる人々を魅了します。

現在「噴火警戒レベル2」で火口から概ね2kmの範囲への立入は禁止となっており、賽の河原分岐から前掛山までの登山道は規制区域のため、今回は外輪山をのんびりハイキングしてきました。

登る前には必ず最新情報や噴火警戒レベルを確認してください。

今回の行程

 



 

外気温が一桁の登山口

夜中の3時に自宅を出発して、朝日が登り始める前の6時に「高峰高原ビジターセンター」に到着。
先週末がカラマツの紅葉が最後だったようで、週末にも関わらず、この日駐車場は閑散としていました。
ちなみに駐車場代は無料です。

今日はここを起点に、浅間山第一外輪山の最高峰である黒斑山に向かい、その先の蛇骨岳で折り返して戻ってきたいと思います。

車の外気温計を見ると2℃と表示されており、久しぶりにキーンと冷たい空気を感じながらのスタートとなります。

近くにお手洗いがあるので、ここでお手洗いを済ませてから登山口へ向かいます。
(登山道や山頂にはトイレがないので必ずここで済ませてから出発しましょう)

「高峰高原ホテルの駐車場」からは、眼下には小諸市や佐久市が一望でき、朝日で照らされる八ヶ岳のシルエットもくっきり見ることができました。

登山口の脇には「山の神」が祀られています。
安全祈願をして出発です。

まずは看板で軽くルートを確認。
車坂峠から黒斑山への道は、表コースと中コースの二つがあります。

今回は、中コースを登り、表コースから降ってこようと思います。
一般的には表コースから登る方が多いようですが、天邪鬼なので中コースからインします。

6:35に入山です!
カラマツの樹林帯に突入。

体が温まるまで寒いので、ジャケットは着たまま。
このミレーのインサレーション「BREATHEBARRIAR TOI ALPHA DIRECT JK」は、汗抜けが良く蒸れがないので脱ぎ着が少なくて良いとのこと。(今シーズンはマイナーチェンジで、ALPHA DIRECTでは無くなってしまったらしい)

視界が開けたところで、ちょっとした丘を越えていきます。
ウォーミングアップですね。

再び樹林帯の中へ。
落ち葉でフカフカの道を歩いていきます。

しばらく進むとYAMAPの道迷い機能のアラームが鳴りました。
ルートを逸れてしまったみたいです。
しかし、踏み跡は道となって明確に直進しているのに、正規のルートはだいぶ右側にあるようです。

とりあえず、地図を見ながら熊笹を藪漕ぎをして、谷間から土手を上がり無事にコースへ戻りました。

帰宅して調べてみたら、同じところで道まようされてる方が多いらしいですね。
今回教えてくれたので、大事にならず済みました。(ありがとうYAMAP)

途中、急登もあります。

振り返ると、木々の間から八ヶ岳を見ることができました。

別の場所で振り返ると、高峰高原とアサマ2000スキー場が見えます。
遠くには北アルプスでしょうか。もう雪が被ってますね。

森の中を進んで行きます。
先ほどと違って、道もしっかりついているのでまようことはありません。

立派な霜柱。

シラビソの森。
子供の頃に飼育していたカブトムシの匂いがします。

そろそろ時間的に稜線に出る頃。
もう一踏ん張り。



 

浅間山の外輪山

登山口を出発してから1時間、稜線にでました。
分岐を左に進むとトーミの頭です。

ガレ場を登って。。。

おぉぉぉぉ!
トーミの頭(標高2309m)に到着!!
圧倒的存在感の浅間山。

この日は結構風があり、ついこの前まで夏日みたいな気温だったので体が慣れてませんね。

「噴火警戒レベル2」なので、火口からモクモク煙が出ています。
あなたの勇姿を見るために、早起きしてやってきましたよ。

ちなみに「トーミの頭」名前の由来は「遠見」だそうで、遠くまで見えるからと言われてます。
また、この第一外輪山は、約5万年前には高さ2800~2900mの円錐形をしていた一つの山で、約3万年前の爆発で、現在のような半円形の断崖になったとのこと。

右に視線を移すと、こんな感じの眺望です。

風が強くて寒いので先を急ぎます。
黒斑山山頂までは20分くらいです。

一旦、樹林帯に入り展望がきかなくなります。

あっという間に黒斑山です。標高2404m。
浅間山第一外輪山の最高峰で、「花の百名山」の一座。

見晴らしはトーミの頭の方が良い感じですが、ここからも浅間山の勇姿は最高です。

帰りにゆっくりしたいと思うので、サクッと蛇骨岳に向かいます。

ところどころ痩せたトレイルとなるので、強風で落ちないように慎重に。

最後の岩場をよじ登って。。。

「蛇骨岳」に到着。2,366m。
蛇骨岳の名前の由来は火口原の湯の平から見上げると山肌に蛇の骨格のような黒い岩の模様があるからとのこと。

反対方向に目を向けると嬬恋村が見えました。
こちらも紅葉が進んでいるようです。

蛇骨岳から先は規制区間になるので、この辺りでのんびりと引き返します。

途中、見晴らしの良い突き出た場所があったので記念撮影。
いやー壮大だなぁ。

黒斑山に戻ってきました。
途中からガスが上がってきて、黒斑山についた頃には浅間山も隠れてしまいました。
「早起きは三文の徳」です。

ここでランチにしました。
この日は、浅間山にゆかりのある「カップヌードル」です。

というのも、カップヌードルの発売が開始したのが1971年。
一般的な袋麺が1食25円程度だったのに対して100円と高価で、庶民には高価なもので当初の売れ行きは鈍かったそうです。しかし、その翌年1972年に起きた「あさま山荘事件」。雪の山中でカップヌードルを食べる機動隊員の姿がテレビ中継で放送されると
一躍人気を呼びました。

最近使っているクッカーについて

雄大な浅間山をバックにカップヌードルを啜ろうと思っていましたが、肝心の浅間山は雲に隠れてしまいました。
しかし、強風で冷え切った体を十分に温めてくれました。

お腹を満たして下山開始。
トーミの頭を下って「槍が鞘」まできました。

時刻は10:15。続々と登ってくる方がいましたが、浅間山が雲でしっかりと隠れていたので、ため息混じりの「あぁー」声が聞こえてきます。

表ルートを下山途中登山道には避難シェルターがありました。
火山地帯ならではですね。

高峰高原が見えますが、まだ遠いですね。

開けた場所に出ました。
本日は本当に気持ちよう秋晴れの山行となりました。



 

おまけ

下山後は事前に下調べした「高峰温泉」で、冷え切った体を温めて帰宅しました。
立ち寄り湯は内湯のみ利用可能で一人700円(2024年11現在)。

こちらの泉質は創生水といい、石鹸は使わなくても汚れが落ちるとのことです。
また、ランプの宿というだけあってランプがいっぱいぶら下がってました。

既に紅葉のピークは終わってましたが、それでも黄色く色付いていた浅間山とその外輪はとても綺麗でした。
しかし一番は、大迫力の浅間山が良かったです。

次は雪山シーズンに訪れてみたいと思います。



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