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【登山】バカ尾根と呼ばれる大倉尾根を登る「塔ノ岳」

鈍った身体に喝を入れるため、大倉ピストンで塔ノ岳に行ってきました。
何度も訪れている山ですが、夏場はヤマビルが大量発生する山として有名で、ヒルには幼少期のトラウマがあり苦手(無理)なのでこの時期にしか来れない山です。

しかし、何度来ても辛いのは変わらない。。。

ひたすら登る階段地獄、大倉尾根は通称“バカ尾根”と呼ばれており、標高差が1,200メートルにもおよぶ尾根道を直登するこのルートは、距離以上に足もメンタルも試されるルートです。

しかし、そのバカ尾根を登った先には、丹沢の名峰である塔ノ岳(とうのだけ)があります。標高1,491mの山頂からは、晴れた日には富士山や相模湾、横浜方面まで一望でき、四季折々の自然も楽しむことができます。

今回は、そんなバカ尾根ルートからの塔ノ岳について書いています。

今回のルート

 



 

大倉バス停から登山開始

バス停の横に秦野戸川公園に大倉駐車場というのがあります。こちらは県営の駐車場で、利用時間が朝8時から夜の21時となっております。その向かい側に民営の24時間駐車場もありますが、7:45の時点で既に満車でした。

しかし、新東名も開通して秦野丹沢スマートICより約10分と、アクセスがすごく良くなりました。

バス停横には、秦野ビジターセンターのお手洗いもあります。

身支度を整えて出発です。
登山口までは、まずは車道を歩き5分ほど掛かります。

登山口にやってきました。
かつてはここに「丹沢クリステル」さんがいらっしゃいましたが、2019年ごろから行方不明になっているそうです。

堀山下高区配水場と書かれた施設の横に「大倉の清水」があり、こちらで水を補給できます。

しばらく舗装された道が続きます。

舗装道路が終わると丹沢ベースが見えてきました。

序盤はこんな感じの樹林帯を緩やかに登り進みます。
ここまで歩いて「大したことないじゃん」と思われるかもしれませんが、まだ、バカ尾根は本気を出していませんね。
楽しみにしていてください、この後メンタルをグサグサと追い込んでくれる坂が待っています。

観音茶屋に到着です。
まだ出だしなので、こちらはスルーして先に進みます。

木々の合間から差し込む木漏れ日が気持ちいいです。

ここの分岐、どちらへ進んでも「雑事場の平」で合流できるます。
一方はテント場や小屋もあるみたいですが、行ったことないです。

各ルートの所要時間差は、せいぜい5分程度ですので、好きなほうに行けばよいでしょう。
とりあえず、いつもの最短ルートである右方向に進みます。

今年はなかなか気温が下がらなかったので、木々はまだ青々としています。
今月末くらいが紅葉の見頃になりますかね。

雑事場の尾根に出ました。
先ほどの分岐がここで合流します。

雑事場から先は傾斜の無いフラットな尾根を進むことになり、お散歩気分に浸れます。

木々に囲まれた一本道が気持ちいいです。

見晴茶屋に到着。
ここは、老いてから泊まりたい山小屋です。
相模湾も一望できて見晴らしが良い。きっと夜景も綺麗かと思います。

ここにお手洗いもあります。



 

バカ尾根の本領発揮

見晴らし茶屋を通過すると、この先からからいよいよ、バカ尾根がその本性を表します。
ここまでは言ってみればウォーミングアップのようなものです。

このコースを登った方々が口を揃えていう「階段地獄」が姿を現しました。
見上げれば、どこまでも続く急登が、脚をこれでもかと言うくらい痛めつけてくれます。
そして、延々とつづく階段が、己の精神力を試してきます。

階段が終わり、木道が見えてきました。
とりあえず、歩きながら息を整えて、次の急登に備えます。

小石を引き詰めた登山道に変わりますが、結構脚を取られるのでジャブのように体力を削がれます。

フラットなご褒美ルートが出てきました。

「また階段だぁぁぁぁ」

とりあえず、目の前の階段を一歩一歩。
徳川家康の「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し、急ぐべからず」ですかね。

駒止茶屋に到着。
週末や祝日のみ営業とのことですが、開いているところを見たことがない。

駒止茶屋を過ぎると、初の下りが現れました。
先を急ぎます。

痩せた尾根道を進みます。
バカ尾根が時折見せる慈悲のようなフラットな道に感謝です。

堀山の家までやってきました。
いつも結構賑わってます。

クリスマスが近いことなのか、手作りのリーフが売ってました。

山頂まではあと2.3km。
もうあと少しのように感じられますが、むしろここからがバカ尾根が本気を出して階段地獄が続きます。
ここから花立山荘までが一番しんどい場所です。

階段だけでなく、ちょっとした岩場もあります。

いやー、だいぶ登ってきましたね。
振り返ると相模湾まで見渡せて、遠くには江ノ島も見ることができました。
ここまで来ると視界も開けてきて眺望も楽しむことができます。

花立山荘に到着しました。
階段地獄を登りきった所で少し休憩をします。

階段地獄はまだ続く。。。
とはいえ、先ほどのような急登ではないので、少しは楽です。

ヒィヒィ言いながら登り詰めると、前方の視界が急に開けてきます。
塔ノ岳が近づいてきました!!
この場所がは花立と呼ばれている大倉尾根上のピークのようです。

ヤセ尾根から見下ろすと、木々が少し色づいてきてますね。

金冷シの分岐に出ました。
鍋割山陵との合流地点となっている場所です。

右に進むと塔ノ岳山頂です。



 

塔ノ岳山頂

はい、山頂に到着です。
山頂標識は特大サイズで、4メートル近くはあるかな。

塔ノ岳の山頂は開けた頂で、とても開放感ある山頂です。

本日は富士山を見ることができました。
こんな絶景に出会えるわけですから、塔ノ岳の人気にも納得です。

塔ノ岳山頂に立つ尊仏山荘です。
北の斜面に高さ8メートルの巨岩「尊仏岩」が由来だそうですが、その岩は関東大震災の余震で大金谷へ転落してしまったそうです。
360°のパノラマ夜景を見ることの出来る、とても人気あるの山小屋です。

丹沢山地の大パノラマを堪能。



 

下山

お天気が良かったので、ランチをしたりしてのんびり過ごした後、下山を開始です。
下山はサクサクと進みましたが、再び樹林帯に入ると景色も単調となり、永遠と続く階段に滅入ってしまいます。

途中、観音茶屋にてお汁こをいただきました。
美味しかった!!

今回登った塔ノ岳は、2021年3月~22年2月の1年間の計測で、登頂者が最も多かった大山の約13万人に次いで塔ノ岳の約8万8千人と、大変人気のある山です。

大倉尾根は、登山道は整備が行き届いていて、ルート上には山小屋が多いので、適度に休息を取ることができます。
この1200mを直登するルートを標準タイム以内で歩ける脚力があれば、日本の大体の山には登ることが出来るかと思います。
己の精神力と脚力を試したい方は、是非とも訪れてみて下さい。

ただし、グリーンシーズンはヤマビルの群生地となっていることを忘れないでください。



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