まだ奥多摩通いをしています。
6ヶ月間のブランクを埋めて、夏の北アルプスを気持ちよく歩くための特訓を続けています。
今月は、奥多摩の「三頭山」「御岳山・大岳山」など比較的に楽々ハイキングを楽しんできましたが、今回は急登コースで知られる「御前山」(ごぜんやま)に登ってきました。
「奥多摩ハイカーを目指して」シリーズ
ローカルな山なので、関東圏で登山をやってないと知らない方も多いと思いますが、「御前山」は標高1405mで関東西部に位置する奥多摩にあり、カタクリの自生地として春には多くの登山客が訪れます。特にGW前後が見頃とのことですが、春だけではなく年中通して登りがいのあるコースとして人気(ドMの方に)の山です。
コースは、奥多摩湖から御前山の山頂をピストンする往復9.3kmのルートです。サス沢山では一度平たんな道となり奥多摩湖を見渡すことができます。惣岳山へ向かう大ブナ尾根では、ブナが立ち並び岩が露出する登山道となり、御前山の手前に展望の良い場所があります。
初めて登る山でしたので、ネットで下調べをすると「辛い」「修行」「苦行」など、過激なワードばかりが出てきます。とにかく急坂がひたすら続き、樹林帯の中なので、道中展望がほとんど無い山ということが理由らしいです。
で、登ってみた率直な感想は、「一回でいいかな」です。
車でなければ、下山地点を別の場所に設定し、御前山を経由して大岳山・日の出山までの縦走コースも楽しめるかもしれませんが、登頂目的として御前山は最初で最後だと思います。
なぜ、そんな山に向かったかというと、前回のレポートでも書きましたが、登山アプリYAMAPで「奥多摩ハイカー」バッチを貰うためでもありました。バッチ取得まで、あと「鷹巣山」「雲取山」と、今回の「御前山」でコンプリートとなります。
もう一つ理由として、天気予報も「曇り空」とのこともあり、最初から眺望が期待できない山なら、多少天気が悪くてもガッカリしないだろうと思い、御前山を目指しました。
このあと読み進めていただいた方の為、怒り出す人がいるかもしれませんので、最初にお断りしておきますが、この後掲載している写真は、ほとんど樹林帯の中のもので変化がありません。そうは言っても、最後は絶景写真などあるでしょう ٩(ˊᗜˋ*)و などと期待している方は、ご期待に添えることはできません。また、文中には「疲れた」「しんどい」「もうヤダ」「ごめんなさい」などのワードが多数出てきて不快に思われる方がいましたら、ここでお詫びを申し上げます。
あと、この記事のトップに持ってくる画像選びは、本当に苦労しました。
毎回ハイライト的な写真を載せるようにしているのですが、今回は樹林帯の中を必死に登っている似たような写真しかありませんでした。
とりあえず、下山時の最後に奥多摩湖で撮った写真が一番しっくりくるかと、苦し紛れで選んでみました。
ということで、頑張って御前山の登山をレポートしていきます!
今回のコース
奥多摩湖からサス沢
「奥多摩・水と緑のふれあい館」の駐車場(無料・24時間利用可能)を利用させていただきました。青梅街道(国道411号線)から少し入ったところの奥多摩湖沿いにある駐車場で、たくさんの駐車スペースがあるので、初見でもすぐわかると思います。また、各駐車スペースには屋根が設置されていて、炎天下の中で駐車していても車内が熱くならず、夏には特に嬉しい設備です。
朝7:00に到着しましたが、まだ駐車スペースには余裕がありました。しかし、下山時はダムに観光で訪れる人の車も多く結構賑わってました。
車で登山をする人にとって、このような無料駐車場があることは大変助かります。
駐車場からダムを目指し歩くと、お手洗いがあります。ここを逃すと、山頂からちょっと下った避難小屋までお手洗いはありませんので、ここで済ませておくことをお勧めします。
ダムを渡って登山道へ向かいます。
この奥多摩湖は東京の重要な貯水池で、都民の2割の水道を支えているとか。
山には雲がかかっていたけど、少しずつ晴れてきて青空も見えてました。
奥多摩といえばドラム缶橋が有名ですが、登山口付近に、そのドラム缶が展示されていました。
さあ、ここから地獄の急登が待ち構えてます。
最初から階段登りがキツ過ぎ! もう少し、お手柔らかにお願いします。
そして、急登。
噂には聞いていましたが、こんなに早々と急登が来るとは。。。
誇張ではなく、本当に尾根道が壁に見えてます。
たまに下りも出てきますが、それほんの僅かで、次の壁が待ち構えてます。
木の根っこは張り出しているのは、奥多摩のトレイルでよく見かける光景ですが、この登山道は比較的に歩きやすかったです。ただ、ただ傾斜がきついだけ (´△`)
木々の間から奥多摩湖を見下ろせます。
斜面に対して直角に登ると疲れるので、ジグザクに歩いてゆっくり登っていきます。
写真だとお伝えできませんが、本当に急斜面です。
蒸し暑い樹林帯の中で、奥多摩湖から吹いてくる風が心地よく助かりました。
立派なブナ木がありました。
ちょっとしたトラーバースした所もありますが、道幅も広いので安心です。
出発して1時間10分、まず最初の山であるサス沢山(標高940m)に到着しました。
スタート地点の標高が525mでしたので、約400m登ってきたことになります。
休憩できるベンチがあり、奥多摩湖を見下ろせる展望台もありました。
ここで、ちょっと休憩です。
多分、今日イチの眺望だと思うので、目に焼き付けておこう。
サス沢山から惣岳山
軽く休憩して行動再開です。
ここから先は若干急坂が減って登りが緩やかになります。
結構下ってます。。。せっかく登ったのに勘弁してください。
下るということは、ピストンで下山時は必然的に「上り」になる。やめて。
で、再び上ります。
さあ、もっとこい!!モモに乳酸溜まって気持ちいい(ヤケクソ)
疲れてきて足元しか見てないので、変なキノコのようなものを発見。
木の根を超えて、岩を乗り越えて。
惣岳山の山頂手前で道が開けます。
ご褒美の平坦路はすぐに終わり、ここから、むちゃくちゃ上ります。
もう、お腹いっぱいです!!
そして何とか惣岳山(標高1348.5m)に到着しました。「そうがくさん」と読みます。
木々に囲まれていて、全く眺望がないので、ベンチで息を整えて出発します。
惣岳山から御前山山頂
御前山に向かって進むと下ります。
いやいや、せっかくここまで登らされたんだから、下さないでください。
御前山まで、あと400m。
あとは、気力だけで登ります。
山頂直下で階段が出てきました。
ビクトリーロードのように見えてきます。
ロッキーのテーマソングを鼻歌で歌い中がら登っていきます。(エイドリアーーン)
階段も終わり、緩やかな傾斜に変わりました。
ちょっとガスってきました。
そして惣岳山から30分くらいでやっと御前山山頂に到着。
これで、大岳山(標高1266.5m)、三頭山(標高1531m)、御前山(標高1405m)、の奥多摩三山を制覇です!感無量です。今回の山行で唯一嬉しかったことです。
この時、ガスが掛かって山頂からの景色は無し。
山頂のベンチでランチをして、ゆっくり下山します。
まとめ
以上、御前山登山のレポートでした。
奥多摩三山を制覇できたことは嬉しいことでしたが、予想以上にきつい山でした。
特に下山は、梅雨時のせいで地面がぬかるんでいたり、岩が濡れていたりして気を使う場面が多く、登りよりも苦労しました。→何度もスリップして尻餅をつきかけました。
とはいえ、冒頭にも述べたように、通過点として登るには歯応えがあり楽しめる山ではないかと思います。あとは、トレーニングと割り切れば良いコースではないかと。
とりあえず、奥多摩通いも一旦おしまいにして、そろそろテント装備を担いで一泊くらいしてきたいと考えています。八ヶ岳あたりが良いかな。
8月の初旬は、昨年ことごとく台風で計画が流れてしまった「双六岳・鷲羽岳」の方に行こうと計画しています。
双六小屋のテント場も予約済みですので、それまでに、もっとスタミナをアップしておかないと、夏の長丁場でバテバテになることが目に見えています。
ではでは。
おまけ
下山後、駐車場まで戻り、小腹が空いていたので、「奥多摩・水と緑のふれあい館」のレストランに立ち寄りました。
普通のカレーを大盛りで注文したところ、すごい量の山盛りカレーが出てきました!!