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【登山】奥多摩ハイカーを目指して2「御岳山・大岳山」のプチ縦走

奥多摩ハイカーを目指して「御岳山」「大岳山」

前回の三頭山登山から一週間後、奥多摩の御岳山へ行きました。
YAMAPの「奥多摩ハイカー」バッチをゲットするための山行が続いています。今回は、「御岳山」と「大岳山」二つの山頂を踏むことになります。都内とは思えないほどの大自然に囲まれた御岳山と大岳山の標高は929m・1266mで、高尾山よりもちょっと標高が高めです。

関東も梅雨入りし、毎日のように天気予報を確認していました。週末が雨予報だと山行が遠のいてしまうので、平日は雨降りでも、週末だけは晴れてほしい! と思うのは、ハイカーの我儘でありましょうか。

いつも、登山は天気と相談しながらとなります。
登山を始めたての頃は無邪気に雨でも突っ込んで、返り討ちにあったりもしましたが、それはそれで楽しく、今となっては良い思い出となっています。往々にして、「あの時の雷雨で散々だった」だとか、「吹雪の中歩いた」なんて辛い思いをした時の記憶は鮮明に残っているものです。とはいえ、最近では、日帰り登山で雨が降ると分かっていて行くことも無くなり、登山にも”ゆとり”がでてきたのか、それとも歳を重ねて、腰が重くなったかといったところです。

そして、予報を見てみると、この週末は曇り予報になっており、ちょっと微妙なところもありましたが、「これを逃したらいつ行けるかわからない」そんな心境で、近所の奥多摩にある御岳山へ向いました。

今回のコース



 

Wheel up

東京の言わずと知れた定番の登山スポット「奥多摩」。その奥多摩にある御岳山(929m)はケーブルカーで頂上付近までいくことができ、都内では高尾山に続く登山客の多さらしいです。ケーブルカー駅から神社までの間に宿や御土産屋が点在しています。

「御岳山」「大岳山」は、2つ合わせて登っても5時間ほどで往復できるので、登山の入門コースとしてもよく紹介されている、老若男女問わず人気のコースです。多摩川を散歩中によ〜く眺めている山々ではありますが、なんと、こちらも前回の三頭山と同じく、今回が初めての登山となります。

今更感もありますが、まがりなりにも登山ブログを標榜している以上、やはり定番ルートの定番たる所以を一度くらいは語っておくべきかと思います。

この日は、7時ちょっと前にケーブルカー乗り場の駐車場に到着しました。
登山口がある滝本駅には100台以上停められる駐車場と駅の目の前にあるタイムズの二つの駐車場があり、どちらも一日の最大料金の設定があるので空いてる方を使えばいいんですが、比べるとタイムズの方が少し安いのでオススメです。

ケーブルカーの始発まで、結構時間に余裕があります。うーん、じっとして待っているのもなんだから、ケーブルカーを使わず登ろう。コースタイムを見ても1時間弱となっているので問題はないだろう。



 

御岳山の参道

準備を整えて登山開始!
ケーブルカーの滝本駅の反対側に大きな鳥居があり、こちらが登山道となっています。

鳥居の横には、大きな杉の木が天高く伸びています。

少し進むと、周りは鬱蒼と茂った杉林。景色などはほとんど変化がないので、黙々と登るのみとなります。
己との戦いって感じです!!

この時点で、判断を誤ったと後悔し始めます。
ここは奥多摩、観光地といえど、そうそう甘くありません。
とにかく、急勾配でつづら折りの参道が続きます。。。ブランク明けの鈍った体には、相当応えます。

ゼーゼーハーハー言いながら登っていると、出てきたのは「うまたてば」。昔は馬で山頂まで荷物を運んでいて、途中の休憩場所として馬を繋いでおいたことから、この地名がついたらしいです。

時折、ガスがかかった中に光が差し込んできて、とても神秘的な景色が見れました。昔、ミラノの大聖堂の中で、ちょうどステンドグラスに太陽の光が差し込み、荘厳な空間を目の当たりにしたのを思い出しながら、しばし、自然が創り出したステンドグラスの中を歩きました。

写真では伝えきれませんが、大木を間近でみると、力強さや生命力に圧倒されます。

滝本駅を出発してから1時間。とりあず、コースタイムくらいで上り切りました。

山の上に突如民家が現れるので、初見の人はきっと驚くのではないかと思います。

なんか、山の上とは思えないような光景で、立派な宿坊が所狭しと並んでおります。

坂の上の方に見えていた大きな木、天然記念物「神代欅」と呼ばれる”けやき”の大木で、樹齢はなんと千年!

急坂を登りきると、昭和のノスタルジー感漂うお店が並んでいます。(ちょっと懐かしい)
まだ、朝早いので商店街のお店はオープンしていません。

ここから「階段」という試練が続きます。。。何段あるんだ?
後で調べたら、この階段は約330段もあるそうで、かなり体力を使います。

まだ、続く。。。

着いたっ!武蔵御嶽神社。結構、色鮮やかな神殿です。

武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)の創建は第10代崇神天皇7年に武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が東方十二道を平定の時、大己貴命(おほなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしたのが起源と伝わり、金剛蔵王権現を安置して以降、山岳信仰の霊場として中世(奈良時代)以降発展し、武蔵・相模に渡る信仰圏を獲得したとのことです。

ちなみに、「御岳」「御嶽」とは修験道の中心地である吉野地方(奈良県)の金峯山を指し、日本各地にも同名の山があり、多くはその山に、奈良県吉野金峰山の蔵王権現を勧請したことに因み、同じ山に金峰山と御嶽山(御岳)の両方の名称が使われることがあるとのことです。(武蔵御嶽神社: 公式サイト)

神社の階段を少し降りて戻ると途中、横に逸れる脇道があります。(ここが分からなくて、行ったり来たりしてしまった)



 

長尾平まで

ここから、やっとハイキングコースが始まります。


少し登山道っぽくはなりますが、またまだ整備されたトレイルが続くため、楽々ハイキングです。

時折、木々の間から陽が差し込んできます。

奥の院への分岐ではトイレもあります。(凄く綺麗なお手洗いでした)

途中、水場とベンチがありました。
飲めるのかなぁ。

山を流れる水は、一見とてもきれいに見えても多くの細菌や不純物が含まれていて、エキノコックスなどの病原菌は重大な危険にも繋がりかねません。こんな時に準備しておきたいのが「携帯浄水器」。川や湖の水も飲むことができるので、飲用水がなくなってしまったときに役立ちます。

だいぶ汗っかきで、水分を人一倍欲するので、いつも、ミニ・ソーヤを持ち歩いています。

 

約10分程で、「天狗の腰掛け杉」まで来ました。ここは、「奥の院を経て大岳山」へ向かうルートと直接的に「大岳山」へ行くルートの分岐点でもあります。

長尾平で3方向に分岐します。
左に下っていくと「ロックガーデン」に出るそうです。大岳山方面へ目指します。
水平移動なのはここまでで、本格的な登りが始まります。



 

本格的な登山道

振り返ると、東屋の屋根に苔がびっしり!!
苔好きにはたまりません。

ここから少しづつ傾斜が上がってきます。

登りきるとサルギ尾根方面からの登山道と合流しました。
このサルギ尾根と言うのは、あきる野市側から登ってくるルートで、こちらから登ってくると大岳山はそれなりに歯ごたえのある山に変貌するそうです。

ここで少し下りました。
登ってきた分、ちょっと損した気分もありますが、何よりも、帰路では登り返しが待っていると言う事です。

崖際のギリギリを行くトラバース地帯に入ります。
気を引き締めてまりましょう。
そして、この岩場はすぐには終わらず、結構長々と続きます。

このように鎖が取り付けられていました。



 

大岳山登山

大きな広場に出ました。
奥には閉鎖された大岳山荘は、朽ち果てた姿で残っています。

大岳山荘前の広場の鳥居をくぐると山頂までの登山道となり、コースタイムで20分くらいとなっています。
もうひと息ですがちょっときつい上り階段が続きます。

そして段々に岩が大きくなってきて険しくなってきます。
途中は行き違いができない岩場もあるので、流石にこの先は渋滞も発生してました。

こうして大岳山山頂に到着したのが、ちょうど昼前の11時。
【日本二百名山】にして「奥多摩三山」。ちなみに、奥多摩三山とは、『大岳山(1267m)御前山(1405m)三頭山(1531m)』だそうです。

到着した時は、人もそれほど多くいませんでしたが、ランチを済ませて出発する頃には、この通り大賑わいでした。また、海外の方も多く登ってきていて、いろんな言語が山頂で飛び交ってました。

大岳山山頂からの展望は、ガッスガスで全くなんもなかったので、写真は撮ってません。
とりえず、いつも眺めていた大岳山に登れたという達成感だけで大満足です。

ランチを終えて、出発!
帰りは、来た道をピストンして戻るだけ。

下山はケーブルカーを使いました。ちなみに御岳ケーブルカーの勾配は、いちばん急な区間で25度だそうです。



 

まとめ

ケーブルカーもあるので、ここなら初心者を連れてきても安心して登山を楽しめる場所です。今回は御岳山から大岳山に登りましたが、他にもロックガーデンと合わせたり日の出山と合わせたり、プランも自由に組み替えられるので、色々な楽しみ方ができます。

山歩きには、いつもYAMAPというアプリをiPhoneで使用していますが、この山行でApple WatchにYAMAPアプリを入れて使用してみました。今回のコースように、至る所に分岐がある山行では、いちいちスマホと取り出すことなく、手元でマップを確認できるので、とても便利でした。

あとは、心拍も表示してくれるので、自分の状況が把握できてよかったです。

以前のApple Watchではバッテリーが通常駆動で18時間となっており、アプリを起動して使用すると日帰りの山行でもギリギリだと聞いていたので、登山での使用は諦めていましたが、昨年発売された「ULTRA」は、通常使用で最大36時間、低電力モードであれば最大60時間のロングバッテリーは、通常のApple Watchをはるかに凌ぎます。

朝100%まで充電して、下山時に確認したところ残量87%でしたので、全くもって余裕のバッテリー駆動時間でした。

「冒険の時間です。」(公式サイト
なんて素晴らしい、心に刺さるキャッチコピーではないですか。
まだ初見ではありますので、しばらく使い倒して、気が向いたらレビューなんかも書いてみたいと思ってます。

今回「奥多摩ハイカー」として、5座目を制覇することができました。あと残すは「御前山」と「鷹ノ巣山」、そして、ラスボスの東京都最高峰「雲取山」が待ち構えております。

ではでは。



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