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【登山】北八ヶ岳スノーシューハイク(クリスマスの白駒荘)

冬の北八ヶ岳登山 北八ヶ岳ロープーウェイから白駒池へ

昨年末の話になるのですが、クリスマスに「北八ヶ岳」に行ってきました。時間が経つのは本当に早いですね…。

白駒荘を初めて訪れたのは2022年の11月。紅葉を見るため北八ヶ岳エリアにでかけ、白駒池〜にゅう〜高見石〜白駒池を周回した時でした。その帰りに立ち寄った際、今年はちょうど100周年との話も聞き、次回は雪の時期にぜひ泊まりで来よう〜と心に決めていました。

今回のコース

(1日目)北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅→五辻→麦草峠→白駒池(白駒荘泊)
(2日目)白駒荘→麦草峠→五辻→北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅



 

Wheelup

11月はずっと温暖な日が続いて根雪は着かず、12月に入り各地で大雪を観測し途端に冬らしくなった。嬉しいことは嬉しいのですが、ちょっと極端すぎる。とりあえずお守りのチェーンも車に積み込みました。じわじわと雪が降ってくれれば車のスタックもないし、高速道路が通行止めになることもないと思いますが、一気に雪が降ると山へのアプローチは、除雪が間に合わず困難になる恐れがあります。

今回は北八ヶ岳ロープウェイからのアプローチなのでコースをロストすることはないかと思いますが、大雪でトレースが消えてしまった場合、現在地の把握にはGPSが頼りになるので、念の為、低温でスマホが落ちないようにバッテリーを複数用意し、一つは常に充電ケーブルで接続し、予備は保冷バックに入れて低温下での電圧低下を防ぎます。

また、グローブや帽子・バラクラバは複数用意して、万が一紛失や濡れてしまったときに予備は必ず必要となります。濡れてしまったら夏山と違い乾かすことができません。身体の末端である手は凍傷のリスクが有るため、雪山でグローブは重要なアイテムとなるので、荷物になってもありったけ持つようにしています。

当初、スノーシューはレンタルをしようかと思っていましたが、返却なども億劫なので、けっきょく購入することにしました。すごーく迷いましたが、「これを買っておけば間違いない」と言われたので、少々高い買い物となりましたが、MSRのライトニングアッセントというモデルにしました。レビュー記事もいずれ書いてみたいと思います。


ロープーウェイの始発が9時(ロープーウェイの時刻表はこちら)なので都心を朝の6時に出発。冬山の良いところは遅出が出来ること⸜( ´ ꒳ ` )⸝
中央道を進み諏訪南ICまで来ると、途端に景色は雪国と様変わりしていました。平地でこの積雪なので、ロープーウェイ乗り場までの道のりが心配でしたが支障なく登山口に到着。

身支度を整えてロープーウェイに乗り込みます。今回は小屋泊なのでとても身軽 (ˊᗜˋ*) ちょっと癖になりそう。



 

(1日目)坪庭

麓から7分ほどで山頂駅に到着。気温は-12℃、外に出ると辺りは真っ白!!
とにかく動いていないと冷えるので、ちゃちゃっとスノーシューを装着し出発することに。前回、北横岳に登った時とは反対側の麦草峠方面へ歩き出します。このルートを歩くのは初めてですが、目印の旗も随所に立てられ、踏み跡もしっかりついていたので、迷いそうなポイントはありませんでした。

歩き出してすぐ樹林帯の中に入り、風も遮られ快適なスノーシュートレッキング。とはいえ、まだシーズン初めなのでトレイル上の雪が締まっておらず、時折、スノーシューを履いていても踏み抜いてしまうことも。

森林浴展望台という夏の観光客向けのスポット。眺望は全くなし。

樹林帯を抜けてしばらく進むと前方に登山者の方々で渋滞が発生。よく見ると先頭の方がラッセルしてくれていました。(感謝)
ちょうど茶臼山からの吹き下ろしでトレースが消え、再び樹林帯の中に入ると前日までのトレースが復活してました。ここから五辻まではなんの問題もなく進むことができました。



 

麦草峠

ロープウェイ駅から、五辻経由で出逢いの辻へ向かうルートは基本的にゆるい下りになっています。五辻の東屋から20分で「出逢いの辻」に到着。ここの分岐でオトギリ平へも向かうことができますが、本日はノートレース!!まっすぐ進み国道299号へ向かうことにします。

しばらく樹林帯の中を下っていくと、国道299「メルヘンロード」に出ます。
秋に訪れたときと違い景色は真っ白!!ガードレールの高さまで雪が積もっています。(これじゃ冬期通行止めもうなずける)
そして、吹きさらしの国道に出ると風がものすごい。

しばらくメルヘンロードを進むと、かわいらしい外観の麦草ヒュッテが見えてきました。白駒池の入り口はではもうすぐなのですが、ここで昼食を取ることに。小屋の中の中央には薪ストーブがあり、とにかく温かった(´υ`)
お蕎麦とカレーを頂いて出発することに。(他のお客さんもいらっしゃったので、写真は撮りませんでした)

ここから白駒池まではあと40~50分くらいの予定。再び雪の道を歩き出します。



 

白駒荘

国道をてくてく歩いて、難なく白駒池の入り口に到着。ここからはもう少しで白駒荘に到着します。苔の森から真っ白な森に変わったトレイルを歩いていると、撮影クルーの方々と遭遇し、しばしインタビューを受けることに。聞けば長野朝日放送の方々で、これから1年かけて四季通じての映像で白駒池周辺のドキュメンタリー番組を製作中とか。

そして、ようやく白駒荘に到着!!

秋に日帰りで訪れて以来、冬にもぜひ来てみたいと思っていた白駒荘(公式サイト)。創業は大正11年、今年100周年の歴史ある山小屋です。
建物は新館と旧館に別れており、今回は風情を楽しみたいと思い旧館の方のお部屋に予約を入れてました。

チェックインを済ませると、オーナー自らお部屋へと案内してくれた。創業当時の古きよき山小屋の風情を残す部屋は、ストーブで温められていて心地よい。夕食まで、部屋でゴロゴロとくつろぐことにします。

なんと豪華な夕食でしょう!!クリスマス・イブとのことでスペシャルメニューだとか。山小屋でここまで豪勢な食事が出るところは他でもあまりないのではないでしょうか。自家製の野菜がたっぷり使われていて、ご主人のこだわりを感じます。山小屋でこんなご馳走が食べられるとは、感謝感謝です。

白駒荘を最初に経験してしまうと、他の山小屋に行ったときのギャップが出てしまうので、山小屋の評価基準にしてはいけません。ここは特別です。どちらかというとペンションや旅館に近い山小屋です。とはいえ、最近は女性でも快適に過ごせるような山小屋が多くなり、「山で温かい食事ができて屋根があるだけでもありがたく思え」なんて考え方は古く敷居も低くなって、逆に昔ながらの山小屋では、これから経営も成り立たなくなってきてるのではないかと思う。

食事を終えて、フカフカお布団でマッタリ!!スマホの電波も届かず、そして、テレビもない。静かーな聖夜を過ごしました。いつしか深い眠りについてしまい、たーっぷり寝て寝不足解消 (๑´∀`)σ

朝食はというと、昨晩のディナーに劣らず凄いボリューム。お米も野菜はもちろん、ヨーグルトも、すべて自家製とのこと。

朝食を済ませ、のんびりと出発の支度をし、チェックアウト済ませます。
白駒荘最高でした!お世話になりました。また、帰りがけに100周年記念の手ぬぐいをいただきました(´υ`)

宿泊は初めてでしたが、評判通りのとっても素敵なお宿でした!!



 

(2日目)凍結した白駒池

スノーシューハイキングの2日目は、白駒池から麦草峠に戻ります。
その前に、スノーシューを装着したら、さっそく凍結した白駒池の散策に。池の上を歩く行為は、この時期しかできない楽しみでもあります。

とはいえ、はじめの一歩はちょっとだけ勇気がいります。「もし、氷が割れて落ちたら。。。」なんて、考えも頭をかすめたりしますが、そこは適当なO型の性格なので、構わずガシガシ進んでいきます(笑)

真っ白な池の上は、開放感があって気持ちいい!!

ありがとう白駒荘、きっとまた来ます♪

林道はトレースがなかったので、帰りも白駒池駐車場に出て、車道を歩くことにしました。



 

下山

昨日立ち寄った麦草ヒュッテが見えてきましたが、今日は立ち寄らず、そのままロープウェイ方面にへ。
茶臼山経由で帰ろうかとも予定してましたが、こちらもトレースが無いと大変なので、来た道をピストンすることにしました。

やはり青空が見えていた方がテンションが上がります。

森林浴展望台では、昨日見ることのできなかった眺望を見ることができ、アルプス方面も一望できました!

このあとはロープウェイに乗り込み駐車場へ。これにて今回の山行は終了です、お疲れさまでした。

ロープウェイの山麓駅は、スイスチックでかわいい外観です♪



 

まとめ

1泊2日の北八ヶ岳の雪山ハイク、とっても楽しかったです。ルートは大きなアップダウンもなく、はじめてのスノーシューハイクにはちょうど良い行程でした。
トレイルは危険な箇所はほとんどなく、私のような雪山経験が浅くても楽しめる山かと思います。とはいえ、夏山装備の延長で行けるかというとそれはまた話は別です。2000m超えの山地となりますので、天候が変われば、途端にレベルが上がる雪山になります。最低でもルートは事前に予習して頭に入れ、その都度、現在地点をGPSや地図で確認しながら進む癖をつけ、きちんとした雪山装備でお出かけください。

冬の北八ツの美しさは、癖になる。徒歩でしか行きつく事ができない別天地の山小屋だからこそ体験できることがあります。



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