前回の続きです
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今回は、2021年7月22日〜24日まで行った、北アルプス常念山脈縦走の最後となる3日目下山までを書いてます。
二日目の行程
大天荘→燕山荘→中房温泉(バスで移動)→穂高駅
地図: YAMAP
冒険の最終日、本日は、三日間の中で一番長い行程となるので、3時には起床し朝ごはんやテントの撤収作業をパタパタと済ませて、明け方4時に大天井荘のテント場を出発しました。
朝日を浴びながら燕岳を目指します。
大天井岳からは「切通分岐」まで、岩がゴロゴロしたトレイルをぐんぐんと下っていきます。(また、登り返すの嫌だなぁ)
この分岐に小林喜作のレリーフがあります。猟師であった小林喜作は、100年近く前、当時4、5日かかっていた中房温泉から槍ヶ岳の縦走路をわずか1日で行くことができる新ルート「喜作新道」を3年の月日をかけて整備開拓。
ここからがいよいよ表銀座縦走路へ。
北アルプス屈指の人気ルートで、稜線伝いに展望の良い道が燕岳まで続いてます。
ここまでは、ずっと槍ヶ岳を眺めながらの歩いてきましたが、ここからは、三俣蓮華~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎と続く裏銀座の稜線を見ながら進みます。
とにかく、目の前に広がる景色は圧巻!!
こうして壮大な景色を見ながら歩けるのは、ハイカーにとって幸せな時間でもあります。
途中、岩場にぽつんと咲いていたお花(なんて名前なんでしょうか?)
振り返って歩いて来た稜線を望む。
ここまで、けっこう歩いてきました。だいぶ脚に疲れがきています。
しばらく進むと、写真のような大きな岩の割れ目のような箇所を通過する場所があり、ここを抜けた先に蛙岩(の標識)がありました。
正直、どの岩が蛙岩(げえろいわ)なのかわかりませんでした。。。
やっと、燕山荘に到着です。
このあと、燕岳のピークハントをしようかと考えていましたが、、、疲れて、もう無理です。次回にとっておきます。
とりあえず休憩します。
燕山荘からは、北アルプス三大急登を下りました。これがまたシンドイかった(登ってる人は、もっとシンドイと思う)
また、連休ということもあり、登ってこられる方が多く、合戦小屋までは道幅が狭いので、道の譲り合いで凄く時間がかかりました。(疲労しきった足は立ち止まっているだけでも、踏ん張りが効かずプルプルしています。)
ここで、お詫びがございます。
ここからは精神力だけで行動していて、カメラを持って撮影する余力はありませんでした。(ここまで、お付き合いいただいた方々には「ふざけるなっ!」とお叱りを受けても当然です)
本当にごめんなさい。
とにかく、このときは早く下山して、この重たいザックから開放されたいという一心で中房温泉を目指しました。
終わりに
初の縦走登山は、とても楽しかったです。
以前、上高地からアプローチして蝶ヶ岳に登った時、下山のときに見た、ずっと続く稜線の先に行ってみたいとの思いがあり、一年後に実現させましたが、本当に素晴らしい景色を眺めながらの3日間でした。
本来プランAが存在し、涸沢経由で奥穂高アタックも計画していましたが、どうも天気が微妙だったので、比較的天気も良さげな、今回の常念山脈縦走(プランB)に変更しました。
計画を立てるとき、王道の中房温泉から入山し、表銀座コースをトレースするかを迷いましたが、コロナCOVID-19の影響で、燕山荘のテント場が完全予約制となっているため、初日には大天荘まで移動しなくてはなりません。
しかし、中房温泉から大天井ルートでは、ちょっと距離もありテント装備を担いでは、かなり苦労すると考え、反対周りの「一の沢」からスタートすることに決めました。
また、夏の北アルプスでは、午後からの雷雨も気にしなくてはいけないのと、連休のテント場争奪戦が繰り広げられるのを、昨年の蝶ヶ岳で身にしみて実感していたので、行動は午前中に済ませて、正午にはテント場に到着できるような計画を立てました。
反省点として
夏場の登山は、多すぎるかなってくらい飲水は持って行動したほうが安全です。
あと、食料はフリーズドライのものに振り切ったほうが良いと思いました。テントを設営したあとは、疲れて調理するのも面倒で、味がどうこうの問題よりも、手軽さを優先させたほうが正解かもしれません。また、クッカーもお湯を沸かすだけで良いので、だいぶ減らすことが出来て軽量化にも繋がりますね。
以上となりますが、この縦走ルートは、全体を通して難所は無く、安心して登山が出来るコースで、初めてのテント泊縦走にはオススメといえます。
普段見ることのない風景を3日間思う存分堪能し、とても基調な経験が出来たことに感謝です。