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【登山】2泊3日で北アルプス「双六岳」へ行ってきました(後編)

前回の続きです。
初日は寝不足と灼熱の小池新道でヘトヘトになり、なんとか双六山荘に到着しました。
テントを設営したあとは、食事を取り18時ごろには爆睡をしていました。

今回の2泊3日の行程は、こんな感じです。

 
前回って知らねって方は、こちらから



 

2Day. 双六岳に向けて

本当なら4時ごろ出発して、双六岳の山頂で朝日を見たいなぁ…
なんて思ってたりもしましたが、初日の疲れで起きることができず6時に起床。
慌てて準備をし、双六岳に向けて出発しました。

本日の行程は、双六山荘→双六岳→三俣蓮華→三俣山荘→鷲羽岳→双六小屋、といった感じです。

双六山荘を出発してから、登っていくと、途中に分岐が出てきました。
山頂へのルートは「山頂ルート」となり、「中道ルート」、「巻き道」は双六岳山頂を迂回して、直接三俣方向に進み三俣蓮華岳直下に出ることができます。

すっかり陽が上り、ジリジリと照りつけてきます。
今日も一日暑そうだ。

「中道」の分岐が出てきました。

振り返ると槍がクッキリ見えました。

ちょっとした岩場を越えると、画像やYouTubeでお馴染みの光景が広がっています。
目の前にちょこんと見えるのが、双六岳の山頂です。

これが「天空の滑走路」、なるほど!! こんなだったのかと驚くも、散々写真や動画で見ていたせいか、そこまで感動はありませんでした。やはり、情報収集は程々にした方が良いのかもしれません。

槍が一番見えるベストポイントであろう場所に到着しました。
すでに先客の方が動画を撮影していたので、少し離れた場所から景色を楽しみます。

広角レンズで撮影したので、いくらか強調されてはいますが、地球って丸いんだなぁと改めて実感しました。

山頂は目の前です。

山頂に立つと、360°北アルプスの山々が連なるパノラマが広がっていました。
前日からの長い道のりで、やっと着いた…と思いつつ、まずは双六岳です。無事登頂しました!!



 

三俣蓮華岳へ

双六岳の景観は素晴らしいの一言につきますが、とりあえず通過点なので更に歩みを進めます。
初日と違い、ザックも気分もめちゃ軽いです。

三俣蓮華岳へ向かう道中がまた素晴らしく、私が高山植物で2つだけ名前を知っている「チングルマ」たちが綿毛の装い道中を彩っていました。(あと知っている高山植物はコマクサです)

稜線歩きは最高です。

ここで、先ほどの「中道」と合流します。

ちょっとだけトラーパースしたトレイルが現れます。
道幅はあるので心配ありません。

あと少し

双六岳からアップダウンを繰り返し登ったところとなりますが、てっきり双六から見えた隣の山が三俣蓮華岳かと思ってた場所は、丸山というところでした。
すぐそこだと思い歩いていたのですが、やはりそんなに甘くはなかったようです。

振り返ると、先ほど登った双六岳。

誰が作ったのか、「丸山」の文字が

これが本当の「三俣蓮華」です!!

登頂成功!!
とはいえ、稜線伝いなので、意外にもアッサリと登れた三俣蓮華岳。

三俣蓮華岳は名前どおり、富山県、岐阜県、長野県の3県を分ける山となっています。
ここが、3県の県境。

この三俣蓮華岳は、江戸時代の古文書には鷲ノ羽岳と記されていましたが、近世の地図製作のときに誤記されてしまったらしい。そして、現在の鷲羽岳 (2,924m) は東鷲羽岳あるいは龍池ヶ岳と呼ばれていたそうです。

三俣蓮華岳からの眺望はとてもよく、雲ノ平の山荘「雲ノ平山荘」も目視できました。
山頂直下には「三俣山荘」が見え、その奥には美しい山容をした「鷲羽岳」が待ち構えています。

山頂でしばし休憩を取った後は再び三俣山荘に向けて出発です。

まずは三俣蓮華岳から一気に下ります。
ガレ場を下るので、気をつけて慎重に。

しばらくすると登山道はハイマツ帯の中に。
そこは、まるでトンネルのようになっていて、トトロっぽいなと思いつつ、となぉりぃのトットロぉ~♪ トットロぉ~♪ なんて鼻歌を歌いながら先へと進んでいきます。

トンネルを抜けるとテント場と山荘が見えてきました!!
ここから三俣山荘までは下っていくのですが、これが結構下っていきます。
帰りは苦労するなぁ〜。



 

三俣山荘

TVで何度も紹介されている三俣山荘がコレか〜
すでに多くの人で賑わっています。

「こんにちは。お疲れさまでした」
山荘の2階にあるレストランに入ると、スタッフの方々が温かく迎えてくれました。
槍ケ岳や穂高連峰を望むことができる、贅沢なレストランです。

カレーとパスタを注文しました。
そのカレーにはゴロッとした「牛肉」が入っていました
この山奥で、こんな美味しいご飯を頂けて感激。

食後は本格的なサイホン式でいれたコーヒーをいただきました。

素晴らしい景色を眺めながら飲むコーヒーは格別。
オリジナルのカップも可愛い!!

今年は予約なしで使用できるテント場は大混雑。
歩く所がないくらいテントでびっしり埋まってました。
キャパシティは70張りくらいと聞いていましたが、倍はあった気がします。

さようなら、またいつか来ようと思います。

…鷲羽岳はどうした?

実は、三俣山荘に到着したのが11時ごろで、そこから鷲羽岳を往復して双六山荘のテント場に戻ると結構遅くなるのと、雨雲が近づいてきていたのも気になったので、今回は近くで眺めて帰ることにしました。

とりあえず、また来る口実ができましたね。

巻道の分岐まで戻ってきました。
行きにかなり大変そうだなと感じた三俣からの登りは、やはりキツかったです。

双六岳などは雲に隠れてしまいました。

ここから双六までは3通りのルートで戻ることが出来ますが、迷うことなく「巻き道」を進んでいきます。

道端には「チングルマ」の群生が至る所にあります。

夏の空って感じですね。

「巻き道」というのは迂回道のことですが、登りも少なく楽が出来るかと勝手に思ってました。
しかし、実際このルートを歩いてみると思いのほか登り下りがあります。

何より長い…

来る時歩いた稜線ルートの倍はあるのではないかと錯覚するくらい歩かされます。
最初はお花畑の中をルンルン気分で歩いておりましたが、進んでも進んでも変わることのない景色に、しばらくすると、歩くことにかなり飽き飽きしてました。

トラバースするところでは、結構道幅の狭い場所もあったので、集中力を切らしてしまうと事故になりかねないので、注意して進みます。

終盤には岩登りかいってくらいの急登を登っていきます。
ここまで来れば、あと少し。

分岐のところに到着。
とりあえず、心配した雨に降られることなくテント場に戻ってくることができました。



 

3Day. 下山

4時ごろ起床し、まだ眠い目をこすりながらテントを片付け撤収完了。
なんとも朝日が心地よい。

次はいつになるかわかりませんが、また来ます。

長い長い小池新道を下ってきて、初日と同じくヘロヘロになりながら「わさび平小屋」まで戻ってきました。
で、YouTubeなどで紹介されているのを見て、以前から気になっていた「そうめん」をいただくことに。

無茶苦茶美味かった!!

下界で食べれば、なんてことのない「そうめん」なのですが、炎天下の中歩き続けた後に食べる「そうめん」は格別に美味い!!

あとはイベントも特になく無事に新穂高に到着。
新穂高からロープーウェイで鍋平高原まで上がり、駐車場までトコトコ歩きました。(これが地味に辛かった)



 

まとめ

ずっといきたかった初の双六岳は、とても楽しかったです。
今まで登った北アルプスの、どの山とも違う光景に感動しっぱなしでした。
昨年は台風でことごとくスケジュールが流れてしまったので、「やっと訪れることができた!!」というのが正直な感想です。

ルートの難易度はほとんどなく、とにかく整備されたトレイルは「歩きやすい」の一言に尽きますが、双六山荘までは、「とにかく長い!!」の一言に尽きます。
そのため集中力が途切れてしまうと事故につながりかねませんので注意が必要です。

真夏の猛暑と体力不足でバテたりしたこともあり、やはり、まだまだ準備不足だったのかなと少し反省しています。
標高が高い場所なので、もう少し涼しいかなって思ってましたが、日中の暑さは尋常ではありませんでした。ルートには日差し遮るような場所も少ないため、夏の時期は日光に照らされ続けます。

また、不眠のまま登山を開始したので、初日は寝不足で相当フラフラしてました。
もう若くはないので、ここら辺はゆとりを持って計画を立てなくてはなりません。

あと、体力については、5月ごろから定期的に山登りはしていましたが、月1回くらいの登山では、まだまだ足りないのかなぁって思います。
とはいえ、私が尊敬するバックカントリー穂高の太田さんは、「登山は体力よりも気力」と話されていたので、メンタルトレーニングってどうするの?って感じです。

今年の目標であった「双六岳」の登ることが出来ました。
次回はもう少しマッタリ楽々な登山をしたいのですが…どうなることやら。



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