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【レビュー】クッカー沼2「Vargo Titanium Hexagon Stove +チタンクッカー」

- Review -

Vargo Titanium Hexagon Stove +Cooker

1年間使い倒してきたVargo Titanium Hexagon Stove(バーゴ・チタニウム・ヘキサゴン・ウッドストーブ)とクッカー類をご紹介します。

総合評価: 70

それ単体でウッドストーブとして使用するものですが、同社のアルコールストーブと組み合わせ五徳や風防として使用することもできます。
チタン製の薄い板状のパーツを組み合わせた製品ではありますが、1年使用しても熱での歪みなどは皆無なので、耐久性も非常に優れています。

耐久性80Points

機能性60Points

パフォーマンス60Points

デザイン90Points

バリュー60Points

軽量&コンパクトにスペックを全振りしたようなウッドストーブですが、実際の使用用途である「焚き火台」としては使用していません。同社のアルコールストーブと組み合わせて使っています。
そう、この製品はウッドストーブとしての役目を果たすだけでなく、同社から販売されているアルコールストーブ Converter Stoveと組み合わせて使用することにより、五徳+風防として使うことができます。

以前、「クッカー沼」と題してGSIのクッカーをレビューしました。
この記事を書いているということは、今だに「沼」から抜けられていないと言うことになります。

あのクッカーもオールインワンで優秀なプロダクツでしたが、軽量化の飽くなき探求からTitanium Hexagon Stove+Converter Stoveへと行きつきました。ザックの中でかさばるクッカーの断捨離&コンパクト化を極めていくと、最後はチタン製品に行き着いてしまいます。

また、GSIのクッカーを使用する以前には、トランギアのストームクッカーを使用していたこともあり、アルコールストーブ使用するのに抵抗はありませんでした。むしろ、早朝のテント場などではアルコールストーブの静寂性は、周りのハイカーを気にせず使用できるが利点ともなります。

何よりも、そのとき使用していたストームクッカーよりも軽量化したということは、ここで改めて説明はいらないかと思います。

 

 

Vargo Titanium Hexagon Stove & Converter Stove

Vargo Titanium Hexagon Stoveは、アルコールストーブと組み合わせて使用する時には、安定感のあるヘキサ形状は本体が風防の役割と、鍋をのせるゴトクの役目も果たします。また、本来の使用用途である焚き火台としても使えますし、よく考えられたプロダクトデザインだなと感心します。

アコーディオンのように全てのパーツがつながっています。使用時は蛇腹状にたたまれた6面の壁を広げ、底パーツにある2つの出っ張りに差し込むだけ。

折り畳めば非常にコンパクトになります。

当たり前ではありますが、Converter Stoveとはシンデラフィット!!
基本的には、この組み合わせで使用することが殆どです。

Converter Stoveの五徳がピッタリはまるようになってます。
クッカーまでの距離感が絶妙で、Converter Stoveの五徳を外して底面にを置いても、クッカーまでの距離がありすぎて使い物になりません。

全体的にTitanium Hexagon StoveとConverter Stoveは、梨地処理された表面加工で、手に取ると高品質の素材を使用していることが伺えます。

このストーブを組み立ててみると、細部へのこだわりが見て取れます。
チタンという加工の難しい素材で、作る側には大変な作業で、とても苦労していることと思います!

ただ、このVargoのアルコールストーブは曲者でして、残ったアルコールを容器に戻すのが不便だったり、プレヒートが必要だったりと、コツを掴めば使えなくはないのですが、パワー不足だけはどうにもならなりません。

公式情報によると、500ccのお湯が5~6分で沸くとのことでしたが、冬場などは倍くらいの時間がかかります。アルコールストーブ全般の特性のため仕方ないことではありますが、「気長に待つ」という心構えは必要です。

Converter Stove単体でクッカーを乗せると、安定感がなくテント内だと怖いですね。

裏返すと固形燃料が使えたりします。
アルコールストーブでプレヒートが煩わしい時など重宝します。

固形燃料の代表Esbitは、多くのバックパッカーにとって素晴らしい軽量アイテムとなりますが、匂いに関しては、誰もが口を揃えて「臭い」と言います。炙りスルメをベースに化学薬品を燃やした臭いをブレンドしたかのような独特の臭いですので、使用するときは覚悟が必要です。

 

 

TITANIUM TI-LITE 900 MUG & TITANIUM TI-BOILER

先ほどから、画像でチラチラ登場しているクッカーはVargo製です。
チタンクッカーでは、国産メーカーのエバニューなど、非常に素晴らしいプロダクトメーカーはありますが、やはり、クッカーも同一メーカーで揃えたくなってしまいます。

TITANIUM TI-LITE 900 MUGは、ジェットボイルなどと同じ容量で丁度いいサイズです。

110サイズのODガス缶とバーナーもスタッキングできます。
アルコールストーブだと火力が弱いので、雪山などではガスを使用しています。

TITANIUM TI-BOILERは、TITANIUM TI-LITE 900 MUGマグカップとチタン400 ml鍋蓋を組み合わせで、下の鍋と蓋鍋で一度に2つのアイテムを同時に調理できるクッカーです。

チタン製品なので、鍋蓋をフライパン代わりにはできませんが、パウチを湯煎したりすることには使えます。

なぜ、同じようなクッカーが二つあるのか?
説明をよく読まず、公式サイトに記載してあったサイズだけ見て、スタッキングできるかなぁと購入したら、蓋以外は全く同じ製品だったというオチがあります。

Vargoの製品は、基本的にソロで使用する想定の製品群であるため、エバニューのマトリューシュカみたいにスタッキングできるクッカーは殆どありません。唯一スタッキングできる製品はTITANIUM BOTとTITANIUM BOT BOWL、TITANIUM SIERRA CUPの300と450くらいではないでしょうか。

なので、マグカップだけはSNOW PEAKのものを愛用しています。

 

 

TITANIUM FUNNEL FLASK

これもVargo製。
最近殆どお酒を飲むことは無くなりましたが、雪山で気付けとしてスコッチなどをいれて持ち歩いています。
一口飲むだけで結構体が温まるんですよね。

また、チタン製のため変な金属臭などが残りません。

シリコンの漏斗が取り付けられているため、無くす心配はありません。

 

 

TITANIUM EAGLE SPORK

非常に軽量なスポークで、その重さは14gです。
持ち手の先端にはカラビナ形状のフックとなっていますが、スプリングは弱いので、ザックの外に取り付けたりしたら、いつの間にか紛失してしまうかもしれません。

 

 

まとめ

比類のない強度と耐久性で知られる高級チタンは、安全で毒性がなく、重金属の沈殿がありません。これは、国際的な医療分野で一般的に適用されるチタン金属に反映されます。アウトドアギアにとって非常に好ましい素材です。

高温で加熱しても人体や環境に害を及ぼす有害物質を分解しないので、環境にやさしい素材だと言えます。
また、アウトドアプレイヤーにとって、軽さは非常に重要なポイントです。

そして、アルコールストーブの燃料も環境に優しく、生成から消費までトータルに考えても、二酸化炭素を出さないカーボンニュートラルな燃料と言えます。

とはいえ、アルコールストーブは、ガスに比べたら火力が弱く風にも弱い。
メリットと言えば軽量コンパクトであることくらいで、性能以外の部分に魅力を見出す『ロマン枠』としての側面が大きな道具かもしれません。

朝起きて青白く燃える炎を眺めながら、のんびりお湯が沸くのを待つ。
燃焼音がほぼないので、ガスストーブのけたたましい騒音のように静寂なテント場を害することはありません。

これを「不便」と思うか「ゆとり」と感じるか。

   
 
   
 

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